2015年、30年ぶりに単行本として復刊を果たしたことをきっかけに、一大ブームを巻き起こした魔夜峰央さんの「翔んで埼玉」。実写映画化され、2月22日に全国公開されるのを前に、埼玉がまたやってくれました。公開初日となる2月22日に、埼玉新聞社全面協力のもと「翔んで埼玉」公開記念特集が展開され、埼玉県内の全上映劇場で先着1万名を対象に、そこらへんの草……ならぬ“高級野菜の種”を埼玉新聞の特別紙面とともにプレゼントされます。
作者の魔夜峰央さんが埼玉に引っ越したことをきっかけに誕生した、ちょっとしたシャレで埼玉をdisった作品「翔んで埼玉」。発表当時は知る人ぞ知る作品だったのですが、2015年に単行本として30年ぶりの復刊を果たしたことで各種メディアに取り上げられ、あれよあれよという間に累計発行部数は69万部を突破。そして実写映画化も決まり、いよいよ2019年2月22日から全国で公開されることになりました。
いまだかつてないほど「埼玉」という言葉が日本中を飛び交うようになった現在、埼玉が座して映画公開を待つことはありませんでした。「埼玉を冠した映画が公開されるというのに、何もしないわけにはいかない!」と使命感に燃えた埼玉県民の愛読紙、埼玉新聞社が立ち上がったのです。
埼玉新聞社全面協力のもと、2月22日の劇場公開初日の紙面には、公開に合わせて作成された“特別号”がラッピング紙面で登場。「翔んで埼玉公開記念特集」と銘打たれた特別号には、原作者の魔夜峰央さんと映画「翔んで埼玉」の武内英樹監督との対談や、埼玉育ちでこの映画にも出演しているブラザートムさんと、同じく埼玉出身の島崎遥香さんのスペシャル対談を掲載。さらに埼玉県の上田知事や、この作品ゆかりの地(作品執筆開始時に魔夜峰央さんが居住していた)、所沢市長によるお祝いコメントも掲載されます。
さらに、埼玉新聞社と映画サイドの「埼玉の動員数を日本一に!」という熱い気持ちが結実し、埼玉県内の上映劇場限定で先着プレゼントが実施されることになりました。埼玉新聞社の本気がみなぎる「翔んで埼玉公開記念特集」の特別版と、埼玉を代表する種苗会社のトキタ種苗株式会社が提供する、そこらへんの草……ではなく、埼玉県民が愛する“高級野菜の種”がセットになって、先着1万名にプレゼントされることになったのです。
気になる“高級野菜”ですが、食材にこだわるイタリアンレストランなどで使われるようなもの。奇しくも原産である地中海沿岸では「ルーコラ・セルバーティカ」と呼ばれ、日本向けに品種改良し、今も盛んに栽培している地域に敬意を表して「ローマ」と名付けられた野菜。純粋な野生種は、今でもそこら辺の道端に生えているという代物です。
本気を出した埼玉はすごい。ここまで作品に寄り添った入場者プレゼントをぜひ初日に堪能しに、埼玉まで行ってみたいものです。ルッコラは別名「ロケットサラダ」とも呼ばれるので、埼玉でロケットスタートなるか?まだまだ小ネタが仕込まれているとの噂もあるので、これからも注目です。
情報提供:東映株式会社
(咲村珠樹)