マンションの広告に踊る、やたら壮大でポエミーなコピー。俗に「マンションポエム」と呼ばれるこれらのコピーを題材に、語句を組み合わせて生成し楽しもうというカードゲームが、製品化に向けクラウドファンディングを開始しました。

 このゲームはクリエイティブスタジオekoD Works(エコードワークス)が開発中の「ザ・ポエティックマンション」。語句の書かれたカードを組み合わせ、より魅力的なマンションポエムを生成するというカードゲームです。

 構成されるカードは、テーマカード、ポエムカード、アクションカードの計90枚。ポエムカードは、マンションポエムの構成要素となる上の句、中の句、下の句と3分割された語句が各25枚、合計75枚。3枚並べると、ひとつのマンションポエムが出来上がる仕掛けです。


 これを生成する条件として、まず「お客様」役のプレイヤーがテーマカードを引き、ラウンドにおけるテーマを決定します。続いてポエムを競い合う「マンション会社員」役のプレイヤー(ポエマー)がポエムカードを引いて、マンションポエムを生成。順次発表して、ポエムから連想される物件の内容を補足しながら、お客様役のプレイヤーに「プレゼン」を行います。

 ポエムカードの組み合わせで生成できるマンションポエムは、全部で1万5000通り以上。全員のポエムが出揃った後に、お客様役のプレイヤーがお気に入りのポエムを選択して「成約」となります。ポエムを選ばれたプレイヤーは、成約の証として当該ラウンドのテーマカードを獲得。



 この流れをよりスリリングにするのが「アクションカード」。マンションポエムの生成〜プレゼン過程で、資料を紛失したり、上司が気まぐれを起こしたりと状況に変化をもたらします。これにより、プレイヤーの意図しないポエムが生成され、意外性のある展開に。

 複数のラウンドを繰り返し、最終的に最も多く成約(テーマカード)を獲得したプレイヤーが勝利となります。

 生成されるポエムの一例として「揺るぎなき誇り、/誰にも真似できない/自慢の私邸席。」……ちょっと何言ってるか分からないところが、抽象的なマンションポエムっぽいですね。

 アクションカードの使用例では「洗練の高台/ふと振り返ると/緑の邸宅。」に、“上司の気まぐれ”カード(指名されたプレイヤー1名は新たにポエムカードを引き、1か所の語句が強制的に上書きされる)が発動。「緑の邸宅。」が「高みの至福。」に上書きされました。


 アクションカードの使い方によっては、より変なポエムができあがったり、逆に完成度が増してしまったりするので、戦略的・戦術的な要素も。パーティなどで活躍しそうです。

 クラウドファンディングはCAMPFIREで10月3日〜25日、目標金額20万円で実施しています。リターン内容は、20%OFFで購入できる早割支援コース(2400円:先着30名限定)、通常支援コース(3000円)、発売記念試遊イベントに参加できる特別支援コース(6000円)などがありますよ。また、法人向けの支援コースも用意されています。

情報提供:ekoD Works(エコードワークス)

(咲村珠樹)