多くの日本人が訪れ、親しまれている台湾の新しい観光キャンペーンCM発表会が都内で行われ、台湾の卓球選手と結婚した元卓球オリンピックメダリストの福原愛さんが登場。夜市のほか、今はタロイモにハマっているなど、台湾の魅力を語りました。

 どことなく懐かしさを感じる建物がレトロな雰囲気を醸し出す台湾。親日家も多く、日本からの観光客も多く訪れる場所です。

 発表会に登壇した台北駐日経済文化代表処の蔡明耀副大使によると、日本から台湾を訪れる人は年々増加傾向だといいます。2018年は約180万人、2019年は1月~10月の時点で約170万人が訪れており、12月半ばには史上初めて200万人の大台に到達する見込みだとか。


 そんな台湾と日本との橋渡しをしている1人が、元卓球日本代表でオリンピックの銀メダリストの福原愛さん。台湾の卓球選手である江宏傑さんと結婚し、2人のお子さんをもうけています。SNSなどで折に触れ、台湾の魅力を発信している福原さんに、蔡副大使が感謝状を贈呈。


 台湾では2020年、様々な色彩に彩られた台湾を味わってほしいと「イロイロ、遊び台湾・Meet Colors! Taiwan」というテーマで観光キャンペーンを実施します。台湾観光局東京事務所の鄭憶萍所長が、伝統的なイメージの新たな魅力を示した「定番」篇、新しい台湾の魅力を紹介する「浪漫」篇、そして意外な面白さを紹介した「楽活(ロハス)」篇、色をテーマにして作られた3種類のCMを紹介しました。


 結婚以来、夫の江宏傑さんと台湾で過ごすことの多い福原さん。色をテーマにした新CMの話題で、今日の服装は普段でもよく飲むという「タピオカミルクティーの色です」と紹介してくれました。

 台湾で特に印象的な色を聞かれると、ランタンの赤が素敵だという福原さん。江宏傑さんと一緒に夜市に出かけるのも好きだと語り「色々な夜市があるんですよ。曲がりくねった道にお店が出ているところもあって」と、場所ごとに異なる夜市を堪能してほしいとのこと。

 また、台湾で驚くことでは「試食の量が多いんですよ!」といい、あちこちで試食させてくれる分だけでお腹がいっぱいになってしまうそうです。個人的に今ハマっているのは、ほんのり紫色をしたタロイモ。台湾ではポピュラーな食材で、スイーツだけでなく、食事のメニューにも使われており「カロリーがゼロだったら、タロイモばっかり食べてたいんですけどね……」と苦笑していました。

 台湾で古くから親しまれているスイーツに、落雁があります。その中でも定番の、ピーナッツの粉で作る「ピーナッツ落雁」を福原さんが本場台湾の職人さんに教えてもらいながら作ってみることに。


 ピーナッツ落雁の型は、落雁の型と同じような感じ。これにピーナッツの粉や砂糖などを混ぜた生地を入れていきます。


 グッと力を込めて押し固めるのですが、これが結構力が必要な作業。福原さんは時々中国語で会話しながら、力加減などを聞いている様子。

 押し固め、余分な粉を取り除いたら出来上がりです。ピーナッツの形をした、かわいらしい落雁ができました。


 このピーナッツ落雁は、ピーナッツの香ばしさと甘みがクセになる味わい。日本の落雁よりもフワッとした口当たりで、どちらかと言えば和三盆のお菓子のような感じです。

 会場にはほかにも、東京・日本橋のコレド室町にオープンした、台湾で人気のセレクトショップ「誠品生活日本橋」で取り扱っている台湾のお菓子やお茶(阿里山の烏龍茶は特に有名)、雑貨なども展示されていました。



 台湾でまだ行ったことはないけれど、行きたい場所を聞かれた福原さんは、スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」に出てくるような街並みの九フンに行ってみたいと話していました。台湾を代表する映画監督、候孝賢監督の映画「悲情城市」のロケ地としても知られる場所ですね。


 台湾の魅力は「人も気候もあたたかいこと」と語る福原さん。台湾観光局のキャラクター「オーベア(Oh! Bear)」とともに、報道陣にアピールしていました。

取材協力:台湾観光局

(取材・撮影:咲村珠樹)