七五三を済ませるまで、子どもは神様からの預かりものという言い伝えが日本には古くからあります。そして、子どもの言動が不思議な現象を起こしたり、言い当てたりという話もたまに聞くこともあります。4歳の女の子が「お腹の中の赤ちゃんの声を聞いた」という奇跡のような話がツイッターで感動を呼んでいます。

 話題の主は、フォトグラファーのトモカズ ムカイさん。ムカイさんが娘さんのとの会話を書き起こし、第2子誕生後の写真を添えてツイッターに投稿しました。

昨日の出来事
娘「やだ。保育園行かない。」
父「え、どうしたの?」
娘「赤ちゃん生まれるから病院行きたい。ママに会いに行く」
父「え?今日生まれるの?」
娘「うん。夜」
結果
見事19時第二子出産。
予定日よりも一週間早い出産日をピタリと言い当てた娘。曰く
「赤ちゃんが今日って言ってたの」

 添えられた写真には、生まれたばかりの新しい命の尊い様子も写されています。長女となった娘さんが、生まれたばかりの次女となる赤ちゃんをベビーコット越しにのぞき込んでいる姿。新生児が眠っている姿。お母さんがそっと、赤ちゃんの頭に手を添えている姿。目を閉じたままの赤ちゃんが、左手を口に持っていくなか、そっと反対側の手を握るお父さんの手。誰もが新しい命を祝福したくなるような写真の数々です。とはいえ、やはりどうしても気になるのが、長女ちゃんの言葉。

 「赤ちゃんが今日って言ってたの」というこの言葉。いつキャッチしたのだろう?夢のお告げみたいな感じなのだろうか……。しかも、予定日よりも1週間前。出産予定日から遅れて生まれることの多い中、1週間前の「今日」ということも、夜ということも言い当てた長女ちゃんのこの不思議な話には、多くの人の反響を呼び、やはり不思議な現象を目の当たりにしたという人が何人も。

 長女ちゃん、下の子が生まれるのをとても心待ちにしていたそう。天真爛漫で、誰とでもすぐに仲良くなれる明るい性格の長女ちゃんは、ムカイさん夫婦にとっても救われることが多かったのだそう。場がどんよりとしていると明るく振る舞って、人が悲しんでいる時は一緒に涙を流してくれるという長女ちゃん。

 この日は朝から定期健診の日だったといいます。「朝から先に妻だけ病院に向かいました。その後、私が、保育園に送って行く際、珍しくグズった時のエピソードなのです」と語るムカイさん。

 定期健診後に奥様は帰宅されたそうですが「何度か来ていた程度のお腹の張りを感じたのですが、今朝の娘の言葉もあったので、準備を整え、早めにお迎えに行き、病院へと移動後入院」という流れに。

 今まで不思議なことは全くなかったのに、何故か長女ちゃんの言葉を何も疑うことなく、ムカイさんご夫婦は「娘が言うのなら、もしかするとそうなのかもしれないな」と感じていたそうです。結果、入院してからわずか40分、夜7時という、長女ちゃんの言葉通りに次女ちゃんは生まれてきたのでした。

 もし、臨月を迎えていていつ生まれてもいいような状態になっていた時に、上のお子さんに「今日、夜に生まれるよ」って言われて、そのまま信じる人ってどのくらいいるのでしょうか……?筆者は、多分、「とりあえず信じて支度だけでもしておこうかな」とは思うも全く疑いなく、とまではならなかったかもしれないです……。

 心から誕生を待ち遠しく思っていた長女ちゃんと、多くの人に祝福された次女ちゃん。これまでは長女ちゃんとご両親のフォトヒストリーに、新しい家族が加わることになります。ムカイさんは風景写真とともに、家族の何気ない日常の一コマも撮り続けています。

 そして、

世界中のパパママへ
子供が1歳になっちゃう前に、「毎年ここで撮る!」っていうのを決めてどんなに忙しくても写真を撮って欲しい!それを並べた時にその苦労が一瞬で報われる。家族の宝物になりました。

 というツイートとともに、同じ桜の花が満開な風景の中、0歳からの長女ちゃんの姿を、同じように撮り続けている写真も公開しています。今度の桜の花が満開になるころには、どんな写真が撮れるのでしょう。長女ちゃんが次女ちゃんを抱っこしている写真になるのかな、お母さんが次女ちゃんを抱っこして、満開の笑みの長女ちゃんと一緒の写真になるのかな。

<記事化協力>
トモカズ ムカイさん(@tomokazu_mukai)

※一部情報を追記いたしました。(2月9日21時25分)

(梓川みいな)