映画やドラマに欠かせない俳優、佐藤二朗さんが原作・脚本・監督を務め、山田孝之さんが主演する映画「はるヲうるひと」(2020年5月15日公開)の特報映像とキービジュアルが2月24日に解禁された。第35回ワルシャワ映画祭の1-2コンペティション部門に正式出品され大きな反響を呼んだ作品だ。

 映画「はるヲうるひと」は、佐藤二朗さんが主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、2014年に再演され演劇界からも絶賛された舞台を映画化したもの。いたるところに置屋(売春宿)が点在する架空の島で生きる兄妹を描いた作品だ。

 キャストは主演の山田孝之さんをはじめ、仲里依紗さん、坂井真紀さん、向井理さんら実力派が顔をそろえる。もちろん、佐藤二朗さんも加わっている。

 閉塞的で、出口の見えない島での生活を重ねる人々が、性を売り、生を求めてあがくさまが綴られる。約5年の歳月を掛けて完成させた佐藤二朗監督いわく「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」。

 キービジュアルのキャッチコピー「笑え、殺したいほど憎くても。」にあるように、人は何故笑うのか、という問いかけを観客に投げかける本作。5月15日の公開に向け、徐々に明らかになっていくという物語の詳細に注目したい。

(C) 2020「はるヲうるひと」製作委員会
情報提供:AMGエンタテインメント

(咲村珠樹)