新型コロナウイルス感染拡大防止のため、不要不急の外出を自粛する要請が各地で出されていますが、スマホゲーム「ポケモンGO」を運営するNianticでは2020年3月30日、外出しなくても楽しめるよう、ゲームの仕様に変更を加えたことを明らかにしました。
人々を外へ誘い、運動や世界を冒険することを通じて人々のつながりを作りたい、という志のもと創業したNiantic。現実世界とゲームとを橋渡しし、実際に歩き回ることでポケモンと出会える「ポケモンGO」や「ハリー・ポッター:魔法同盟」、「Ingress」のタイトルは、その志を象徴するものです。
しかし現在の状況は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出が制限されるようになっており、ゲームの特徴である「現実世界を歩き回る」というプレイが不可能。そこで、外出しなくてもゲームを楽しめるよう、以下の仕様変更を行ったといいます。
Nianticのゲームを楽しんでくださっている皆さまへ:
すこしでも楽しさを提供することで、皆様の心に寄り添っていける、そんな存在になりたいと思っています。
自宅からもリアルワールドゲームを楽しめる環境を整える為にhttps://t.co/gwKOraoRsl
— NianticJP 👟 (@NianticJP) March 31, 2020
・いつでも冒険モード:屋内での歩数を反映されるように改善(実装済)。屋内で運動を行うと、ゲームも進行します。
・ソーシャル:実際に出会うことができなくても、友達や家族とつながりを持ち続けられるようにゲーム内のソーシャル機能を強化。自宅にいながらでも、他のプレイヤーとともにレイドバトルに参加できるような仕組みを検討中。
・探索:お気に入りのスポットに再び訪れる時を思いを馳せ、バーチャルにそのスポットを訪れ、友達や家族とその場所の思い出を共有できるような機能を構想中。
・リアルイベント:毎年夏に開催してきた大規模リアルイベント「Pokemon GO Fest」。この夏はリアルでの盛り上がりを自宅で楽しめるよう、まったく新しいPokemon GO Festを検討中。
このほか、各タイトルのゲーム内イベントでも、外出や集まりが制限されている状況でプレイが楽しめるよう、内容に変更を加えています。例えば「ポケモンGO」では、参加に必要な歩行距離を0キロに変更した「GOバトルリーグ」を導入。このほかにも遠くまで歩かなくてもモンスターボールを入手できるようにしたり、ギフトの所持数も増加させて、より多くのやりとりができるようにしたりといった変更が実装されています。
居住している国や自治体によっては、ほかの人との間隔を適切に離す(ソーシャル・ディスタンシング)ことにより、外を歩くことができる場合もあります。その際には注意してプレイすることで、プレイヤーが身体的、精神的に健全でいられるためにNianticのゲームタイトルが貢献できると考えている、とのコメントも発表されました。
既に実装済みのものを除き、まだまだ構想中・開発中ではありますが、最新情報はNiantic公式ブログや公式Twitter(@NianticJP)で逐次公開されます。
情報提供:Niantic, Inc.
※画像はNiantic, Inc.公式ブログのスクリーンショットです。
(咲村珠樹)