猫って生き物は、プライドが高いのか自分の事を分かっている様なのか、しばしば飼い主に対してツンデレな仕草を見せてきます。中でも「この子絶対今の言葉分かってその仕草してるでしょ!」と思うところも。そんな漫画につい納得してしまったのでご紹介します。

 漫画の主人公となっているのは、ミカサにゃんという三毛猫ちゃん。そして、ミカサにゃんを題材に漫画を描いている飼い主さんはミカサにゃんを溺愛しすぎて、「私の推しです」とツイートするほどにミカサにゃんを大切にしているご様子。

 そんなミカサにゃんとのやり取りを「『猫は人間の言葉が分かるのか?』多分ちゃんと理解しているので、言葉には気を付けましょう・・・!」と漫画とともにツイッターに投稿しています。

 飼い主さんに構われたくて、しばしばイタズラをしたりちょっかいをかけてくるミカサにゃん。ある日、ミカサにゃんが高い棚の上に登ってドヤ顔していました。こういう事をする時は、大概構って欲しい時。

 普段は「危ないからダメ!」と怒る飼い主さん。ミカサにゃんの中では、「怒られる=構ってもらえる→嬉しい」の図式がどうやら成り立っている様子。怒ると余計に喜んでしまいます。

 しかし飼い主さん、はたと気が付きます。「ご飯」と「可愛い」という言葉には反応して喜んでいるミカサにゃん。もしかして……?

 そこで、毎度のごとく高い棚の上に登っているミカサにゃんにボソリと「あ~、その棚の上に登る猫超だダサい~、カッコ悪~」と、皮肉ってみたところ……。何と、ミカサにゃんたら何やら文句を言いながら棚から降りてきました。

 びっくりしたのは飼い主さん。今までどんな方法を試しても降りてこなかったミカサにゃんが、「ニャー」と文句を言いながら降りてきたのですから。

 この一件によって、飼い主さんは悟ったのです。「もしかして、猫って思ったよりも日本語を理解しているんじゃ……」。

 そう、猫は意外とヒトの言葉に敏感だったりするんです。正しく言えば、「ヒトが発する言葉のニュアンス」を理解している、といったところ。言葉に含まれている雰囲気に対してかなり敏感なところがあります。

 筆者宅にも猫が二匹いるのですが、二匹とも人間に換算すると結構な年増おばさんなお年頃。文句とお喋りだけは「アンタは歩くスピーカーか何かか」と突っ込みたくなる喋りっぷりを発揮しています。

 どうやら若い頃の様におもちゃで遊ぶよりも、何かしら喋っている方が気楽な様子。しかも、話す内容によって声色も変わっています。ご飯が足りない時や、何か違うものが食べたい時はもちろん甘えた声を出すのですが、喋りたい気分の時に話しかけている時、「この部屋に入れて欲しいの!!」と要求がはっきりとしている時など、その時によって鳴き方がまるで違っていますから。

 こんな感じで慣れてしまうと、逆に人間側が猫の言葉をある程度理解できてしまう現象も起こってしまいます。

 ともあれ、猫は意外と自身の事を分かっていますし、言葉のニュアンスも理解しているところが多いので、もし猫が着地に失敗したとか何かあった時は、あまり笑ったりからかったりしないであげてくださいね。猫にも、プライドというものがありますから……。

 ミカサにゃんと飼い主さんの日常を描いたマンガはTwitterのほかにもねこ情報サイト「ねこナビ」内のブログ「三毛猫ミカサの飼い主手帖」で公開されています。読みやすくまとめられているので、アーカイブが気になるかたはブログの方がおすすめです。

<記事化協力>
ミカサにゃんの飼い主さん(@MikasaLove611)

(梓川みいな)