おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

造型作家がトーマスファンアートを制作→まさかの「自走マシュマロ焼き器」爆誕

 すっかり冬めいた季節になり、食事も温かいものを食べる機会が多くなりました。

 この時期、筆者が個人的におススメしたい食べ物が、「焼きマシュマロ」というマシュマロを炙ったスイーツ。普段のマシュマロとは違う食感が乙なんですが、ちょうどいい火の通り具合で焼けそうなマシュマロ焼き器がTwitterで話題になっています。

  •  「重火炎放車トーマス 完成 これはリモートコントロール式の自走マシュマロ焼き器として制作したものです あくまで調理器具であり武器ではございません」

     造形作家のY_NAKAJIMAさん(以下NAKAJIMAさん)が、自身のTwitterにそうつぶやきながら投稿した「マシュマロ焼き器」についての紹介動画。一体どんな“調理器具”かというと、イギリスの人気番組「きかんしゃトーマス」の主人公「トーマス」の蒸気機関車部分に、走行用ベルトを装着し、口元から管のようなバーナーを設置し、火を噴き出すという「重火炎放車トーマス」。

     ちなみに先に注意しておきますが、今回の動画および制作物は専門知識をもつものが、専門家監修もうけ、万全の注意を払って制作・撮影したファンアート作品です。気軽にマネなど絶対にしないでください。

     さて、本題ですが約50秒間の動画内では、まずはしっかりと「左右確認」をしつつ、走行用ベルトが正常に作動するかチェック。車両の運転の際は、やはり安全確認が何よりも優先すべきこと。車体下部にあるフォグランプもしっかり点灯しており、運転に支障はない様子。

     安全確認を終えた後は、こちらも同じく大事な「火元の確認」。引火物のない安全な場所へ移動し、口元のバーナーより着火。

     その火力幅は10センチはあるでしょうか。これがホントの「火の呼吸」?調理するには申し分ない火力です。

     おおよその「事前チェック」が完了した後は、実際の調理の際に起こり得る“シチュエーション”をイメージしてか、走行用ベルトをローリングさせながらの「デモ走行」。しっかりと問題なく走行していますね。これですと、複数のマシュマロの同時調理も行え、大人数で楽しめる作りになっています。

     また、NAKAJIMAさんの投稿には、実際のマシュマロ調理の様子も含めた動画を、リプライ欄に紐づけで配信されています。焼き加減の方も問題なし。火力不足で、「ひんやりした舌触りでテンションがダダ下がり」といったことにはならなさそうです。

     一連のNAKAJIMAさんの投稿には、「素晴らしい万能調理器具ですね」「マシュマロめちゃくちゃ美味しそうでした!」といった声や、海外からも多くのTwitterユーザーが反応し、動画再生回数は12万回を超える大きな反響となりました。

     しかしながら、なぜ敢えてトーマスを用いたのか少々気になるところ。筆者はNAKJIMAさんに事の詳細を伺うことに。

     「あのトーマスは『多脚機関車』『ドローン』『潜水艦型』に続く最新版なんですよ」

     開口一番、そう語ってくれたNAKAJIMAさん。実はNAKAJIMAさんは、今から5年ほど前に、『多脚機関戦車トーマス』という、多脚型ロボットの無線操縦装置に、トーマスの玩具の一部を取り付けた特殊造形を制作。

     動作状況を紹介した動画では、「レーザー照射」で風船を破壊し、マッチに火をつけるといった「実用性」をアピールするものもあってか、これが大きな反響に。2020年12月現在、その動画再生回数は460万回を突破しています。

    また、『無人攻撃機トーマス』では、ドローン化したトーマスが華麗に空中遊泳。正確無比な飛行には、簡単な郵送物も配送できそうな「利便性よし」のクオリティに、300万回近い動画再生回数を記録。

    さらに、『自立潜航艇トーマス』では、水中を航行するトーマスの姿が。このトーマスには、サブマリーナカメラという赤外線コントロールカメラが内蔵されているので、釣りの際に獲物を判別するのに役立ちそうです。こちらも100万近い動画再生回数で、いやはやスゴイ反響。

     いずれも大きな反響を呼んでいる動画なのですが、NAKAJIMAさんはトーマス関連以外でも、様々な造形の動画を都度配信。実はNAKAJIMAさんのもう一つの顔は、ユーチューバーで、公式YouTubeチャンネルの登録者数は約50万人を誇る人気者。最近は、子供用のぬり絵をリアルに加筆したり、音の出る玩具を改造するパフォーマンスもされているそうです。

     それにしても、このトーマスのこだわりには思わず納得の筆者。でもなぜ火炎放射?

     「レーザーを撃ち、空を飛び、水中を移動し、高速移動もするとなれば次は火炎放射かなと」

     なるほど。確かに陸海空と一通りすまして、次は陸へと「原点回帰」をしたいところ。となると、「火」に着眼点を置くのもある意味、自明の理なのかもしれませんね。

     最後にもう一度書いておきますが、今回の動画の作品は専門知識を持つ者が、専門家監修もうけて制作・撮影したものです。絶対にマネはしないでください。

    <記事化協力>
    Y_NAKAJIMAさん(Twitter/Instagram:@y_nakajima_)

    (向山純平)

    あわせて読みたい関連記事
  • 家中に出没する「謎の生き物」……10歳息子の力作に仰天
    インターネット, おもしろ

    家中に出没する「謎の生き物」……10歳息子の力作に仰天

  • 傘立てから伸びる黒い手の正体は傘 「一瞬でどこにあるか分かる」
    インターネット, びっくり・驚き

    傘立てから伸びる黒い手の正体は傘 「一瞬でどこにあるか分かる」

  • 画像提供:モモさん(@momocolory)
    インターネット, おもしろ

    お味はイカが?こんがり焼き上がった「イカトースト」が可愛い

  • 10年使った包丁と新品の大きさを比較した結果 サイズ差に驚きの声
    インターネット, 感動・ほのぼの

    10年使った包丁と新品の大きさを比較した結果 サイズ差に驚きの声

  • 画像提供:羊毛造形アーティスト・太田光美さん(@Truestylelab)
    インターネット, びっくり・驚き

    ミニチュアピンシャーの羊毛作品がリアルすぎる!動かないのが不思議なくらい

  • 計量スプーンは大さじ・小さじ・小小さじのセット
    インターネット, びっくり・驚き

    計量スプーンの小さじ勘違い 「小小さじはひっかけすぎる」など共感の声

  • 樹脂粘土でできている「食べられない肉まん」と「食べられる肉まん」
    インターネット, びっくり・驚き

    片方は樹脂粘土でできている「食べられない肉まん」 本物はどっち?

  • 画像提供:和平フレイズ公式Twitter(@waheifreiz)
    ライフ, 雑学

    IH対応か見分ける方法は「磁石」 フライパンのプロに長持ちさせる方法も聞いてみた…

  • C.S.Model Designのタナカさんが作った「足の裏」(C.S.Model Design タナカさん提供)
    インターネット, びっくり・驚き

    思わず二度見しちゃう!?リアルな血色の「足の裏」に驚愕

  • 画像提供:駒次(こまつぐ)さん(@FB2KqvSg0Dqgkff)
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    声優や作者も絶賛 新聞紙でアニメのキャラクターを立体化させる新聞造形人

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる
    エンタメ, 映画

    「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる

  • ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設
    企業・サービス, 経済

    ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設

  • 嵐・四宮社長が偽アカウント多発に注意喚起 「来年のツアー用新アカウントの予定もなし」
    エンタメ, 芸能人

    嵐・四宮社長が偽アカウント多発で注意喚起 「来年のツアー用新アカウントの予定も現…

  • カレーシチューに、フレンチサラダ、本当にまずかった脱脂粉乳他(2300円)
    イベント・キャンペーン, 経済

    昭和の“たのしい給食”が期間限定で復活 脱脂粉乳まで再現した「絶滅危惧食フェア」…

  • 新商品「うまかっちゃん<濃厚新味 あごだしとんこつ>」
    商品・物販, 経済

    焼きあごの香ばしさと細カタ麺の共演 「うまかっちゃん<濃厚新味 あごだしとんこつ…

  • 北海道産のチーズを2種類使った秋冬限定フレーバー「かっぱえびせん 北海道Wチーズ味」
    商品・物販, 経済

    北海道産チーズのW使い!「かっぱえびせん 北海道Wチーズ味」がこの秋登場

  • トピックス

    1. 汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      屋内と屋外で寒暖差が大きく、着る服に悩みがちなこの季節、SNS上で「エアリズムの上にヒートテックを着…
    2. 「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      2025年11月12日午前7時に配信された「State of Play 日本」にて、「ドラゴンクエス…
    3. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…

    編集部おすすめ

    1. 床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      頭をぐりぐり動かしながら、床の上を滑っていく1匹のワンちゃん。飼い主さんが「モップ機能つき生ルンバ」と呼ぶビションフリーゼ・せとくんの動画が…
    2. 工場労働者2138人、1万時間の作業映像をオープンソース化 ロボット向け学習に活用

      工場労働者2138人、1万時間の手作業映像をオープンソース化 ロボット向け学習に活用

      工場向け自動化ロボットの研究開発を行うテクノロジー企業、Build AIが、工場労働者2138人による合計1万時間の作業映像をオープンソース…
    3. お菓子の家……ならぬ「つまみの家」誕生 お酒が進むオトナの創作料理

      お菓子の家……ならぬ「つまみの家」誕生 お酒が進むオトナの創作料理

      「解体しながら飲む」が合言葉。童話でお馴染みの「お菓子の家」を、そのまま大人向けに置き換えたような、その名も「つまみの家」がXに登場しました…
    4. 作業でたき火を燃やす新感覚クリッカー「たき火と猫」登場 癒やしと集中を両立するチル系ゲーム

      作業でたき火を燃やす新感覚クリッカー「たき火と猫」登場 癒やしと集中を両立するチル系ゲーム

      作業中に「猫」と「たき火」の癒やしを感じながら集中できる……そんな新感覚のゲーム「たき火と猫」のSteamストアページが公開されました。本作…
    5. アカウント1の投稿

      【後編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ※この記事は前編からの続きです。前編では、Temuを名乗る複数のアカウントを調査する中で見えてきた構図をお伝えしました。ここからは、Temu…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト