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傘立てから伸びる黒い手の正体は傘 「一瞬でどこにあるか分かる」

 雨の日に公共の傘立てを利用する際、自分の傘がどれだかわからなくなってしまったことがある方は、きっと多いことでしょう。そんな中、Xにて「俺の傘、一瞬でどこにあるか分かる」と豪語したのは、ピエロ大好き人間さん(以下、投稿者)です。

 添えられた写真には、傘立てにたくさんの傘がささっているようすが写っていますが……その中からなんと真っ黒な人の手が伸びているではありませんか。そう、これこそが投稿者の傘なのです。

  •  この取っ手が人の手になった傘「アームブレラ」は、投稿者が自作したもの。東京造形大学に在学中の投稿者は、過去にも人間の部位をリアルに再現した作品を多数手掛けており、たびたび注目を集めている新進気鋭の作家です。

    取っ手部分が手の形になっているアームブレラ

     本作が最初に作られたのは、2021年のこと。「雨の日に1人でも寂しくないように手を繋げる傘」をコンセプトに制作されました。自身もお気に入りの作品として愛用していましたが、あるとき紛失してしまったそうです。その後、また欲しくなったため2024年に再制作し、現在は個展やフリマサイトを通じて販売も行っています。

    「雨の日に1人でも寂しくないように手を繋げる傘」がコンセプト

     素材にウレタンを使用し、自身の手を型取りして作ったという本作のリアルすぎる出来栄えは、思わず息を飲むほど。手のしわや浮き出る血管までもが忠実に造形されていますが、なんと内側の指紋までも再現するこだわりぶり。

    自身の手を型取りして作ったという本作

    指紋までもが完全再現

     なお、持ちやすさについては、「普通の傘のほうが持ち運びしやすい」と投稿者も認めているところですが、「自分ならではの個性をアピール出来るため、雨の日は愛用している」とお気に入りのようす。

     傘立てにさしたときに見つけやすいのはもちろんのこと、防犯効果も高いという「アームブレラ」。傘にも個性を重視したい方にはうってつけのアイテムと言えそうです。

    <記事化協力>
    ピエロ大好き人間さん(@I_LOVE_Clown

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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