オランダ空軍は2021年12月27日(現地時間)、次期主力戦闘機F-35Aが初度運用能力(IOC)を獲得し、実戦体制に入ったと発表しました。F-35Aが実戦体制に移行したのはオランダが8か国目。来年からは世界各地への派遣が可能になり、これまでF-16が担っていた任務を徐々に肩代わりしていくことになります。
オランダがF-16の後継機としてF-35Aを選定し、最初の機体を受領したのは2019年のこと。メーカーのロッキード・マーティンには46機が発注されており、現在はオランダ国内とアメリカで訓練が続けられています。
F-35Aの初度運用能力獲得を受け、空軍参謀総長のデニス・ルイト中将は「将来を見据えた空軍の刷新において、新たな一歩を踏み出すことができました。これから進む完全運用能力獲得までの道のりで、この新しい戦闘機の大規模な展開があることを期待しています。これまで30年にわたってF-16が配備されていたように、この次世代の機体のみが、あらゆるものを可能にしてくれるでしょう」との談話を発表しています。
F-35が初度運用能力を獲得したのは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、イタリア、ノルウェーなどに続いて8か国目。オランダでは2024年までにF-16の実戦運用を終了し、F-35Aが跡を継いで国内の防空や海外派遣されることとなっています。
<出典・引用>
オランダ空軍 ニュースリリース
画像:オランダ空軍
(咲村珠樹)