機動戦士ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ「リックドムII」をレゴブロックで再現した作品がツイッターで大きな注目を集めています。
約4か月もの制作期間を経て完成したリックドムIIは、内部構造まで組み上げられた圧巻のクオリティです。
作品の制作を行ったのは高校で模型研究同好会の顧問をしているYOGOさん(@yg45yg)。過去にもデンドロビウムやHi-νガンダムといったレゴ作品を多数手がけ、SNSや展示会などで発表しているレゴビルダーです。
今回の作品はとさしん。氏が描いたイラストを元にメカニックモデルとして制作した作品。スケールは1/35で頭頂高53cm、作品全高75cmという大迫力のビッグサイズにて再現されています。
「第一に力強さが前面に出るようなプロポーションを目指した」というリックドムIIは立ち姿からその威圧感が伝わってきます。また、元のイラストのような緻密なディテールに加え、細かな内部構造にも一切妥協は見られません。
さらにはコクピットやスカートが開閉したり、モノアイや背部スラスターにはレゴ純正LEDによる電飾が施されているなどギミックも満載。よりリアルなメカらしさが表現されています。
特に難しかったと話すのはボディラインの再現。自身の技術力では再現が困難であったとのことですが「格好良ければよし」というとさしん。氏の言葉により、YOGOさんが思う格好良さを優先したそうです。
また、ひときわ目を引く大型の武器にもご注目。リックドムIIの武装といえばジャイアントバズやビームバズーカのイメージですが、肩にマウントするほどの大型武器という設定で、思い切って大型化してみたとのこと。
「重量的な問題により砲身を長くして接地させる必要があったこともありますが、やりすぎてバズーカというよりメガランチャーになってしまった」と振り返っています。オリジナルの武装ですが実際に作中に登場しても違和感を抱かないほどのロマンあふれる大型武器に仕上がっています。
4か月にわたる作品制作を振り返り「途中までは楽しく作れましたが、最後の一か月はとにかく苦しかったです」とYOGOさん。
大型モデルが故、最後は重量との戦いに。「電源やモーターを内蔵したりバズーカを支えたりとただでさえ重いところに、バーニアを可動させることで重心が移動するため、強度を上げる目的で体幹部は幾度となく作り直した」と、制作時の苦労を明かしてくれました。
こんなに緻密かつ大迫力の作品であればぜひ実物を見てみたいところですよね。直近では2月26日に名古屋市にある東海高校「サタデープログラム」での展示を予定しているとのこと。
コロナ対策による入場制限によって新規での入場申し込みはもう出来ませんが、6月に神戸で行われるJapan Brickfest 2022 での展示も検討しているそうです。もしかすると生で見られる機会があるかもしれませんね。
とさしん。さんのイラストを元にメカニックモデルとして製作。スケールは約1/35 頭頂高53㎝ 作品全高75㎝ 製作期間は約4か月です
コクピットとスカートが開閉。レゴ純正LEDによる電飾も施しました。装甲を装着した状態はリプ欄に載せます🙂#ドム #LEGO pic.twitter.com/CgEA5Bowmo
— YOGO (@yg45yg) February 10, 2022
<記事化協力>
YOGOさん(@yg45yg)
(山口弘剛)