ツイッターに投稿された、薄紫色のバラの写真。きれいに開いた花からは、美しさや上品さを感じますが、なぜかまわりにはお菓子の「ハイチュウ」が散らばっています。こ、これはもしや……。
勘の鋭い方なら、もう気付いたかもしれませんね。そう、このお花、実は全てハイチュウで作られているんです。市販のお菓子がこのように姿を変えてしまうとは、なんともびっくり。投稿には多くの驚きの声が寄せられています。
ハイチュウを美しいバラの花に変えてみせたのは、シュクレティエ(砂糖菓子アーティスト)として活動中のツイッターユーザー・ケンタロス(@kenta_sucretier)さん。過去にはシュガーアート大会にて日本1位を獲得した実績を持ち、その作品はどれも、砂糖で出来ているとは思えないほどの美しい作品ばかりです。
そんなケンタロスさんが最近始めたというのが、市販のお菓子を使用した作品づくり。シュガークラフトで使用する生地と、ハイチュウの質感が似ていた為、「もしや加工出来るのでは……?」と試しにチャレンジしてみたところ、今回の作品が生まれました。
制作方法は、平たく伸ばしたハイチュウ(グレープ味)を小さな円形に型抜きし、それをさらに薄く伸ばし、一枚一枚貼り合わせていくという手順。
もちろん作業は全て手作業にて行われており、バラの花びらの質感までもがリアルに再現されています。ちなみに葉っぱの部分は派生商品の「うまイチュウ マスカット味」を使用しているそうです。
どれだけ本物の花に近付けられるか、にこだわって作られた作品は、もはや元がハイチュウとは信じられないレベル。ケンタロスさんの狙い通り、ハイチュウはとても加工しやすい生地で、スムーズに作業を進められたとのこと。発売から40年を超えるハイチュウに、新たな可能性が見いだされた瞬間かもしれません。
ケンタロスさんはその後も、市販のお菓子を用いた作品を制作しており、かわいらしいものから、アーティスティックなものまで、素晴らしい完成度の作品ばかり。今後のシリーズ化にも期待です。
ハイチュウの呼吸が使えるようになると、このような必殺技が使えるようになりm꜀(。௰。 ꜆)꜄ pic.twitter.com/W9nqjm1nao
— 長谷川健太@𝐒𝐔𝐂𝐑𝐄𝐓𝐈𝐄𝐑 (@kenta_sucretier) May 5, 2022
<記事化協力>
ケンタロス SUCRETIERさん(@kenta_sucretier)
(山口弘剛)