子どもと遊具で遊ぼうと公園に行ったけれど、ブランコの下に水たまりができていたり、直射日光ですべり台が熱くなっていたりと、遊具で遊べなかった経験はありませんか?子どもはがっかりしてしまいますし、ママパパとしても、せっかく公園まで来たのに遊ばずに帰るのも、なんだかもったいない気がしますよね……。

 そこで今回は、保育士である筆者の経験から、遊具や玩具がなくても手ぶらで楽しめる公園遊びをまとめました。玩具なしで楽しめる遊びとして「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」が定番ですが、この記事では、家族で楽しめるよう、少人数ならではの遊びに絞って紹介します。公園遊びの参考にしてみてくださいね!

■ 探検隊になりきろう!「探検ごっこ」

 ママパパは隊長に、子どもは隊員になりきって、冒険の始まりです。お互いに「〇〇隊員」「△△隊長」と呼び合い、気分を盛り上げましょう。

 探検の内容はどんなことでもOK。例えば「あそこにライオンがいる!逃げろ!」「この下にはワニがいるぞ!落ちたら食べられるぞ!」など、架空の物語を作っても良いですし、「丸いものを5つ探そう」「赤色のものをたくさん見つけられたほうの勝ち」などのミッションを設定しても楽しむことができます。

■ 親も良い運動に「影踏み」

 影踏みとは「鬼が相手の影法師を踏み、踏まれたら鬼が交代して相手の影法師を踏む」昔からある外遊び。2歳ごろから小学生まで幅広い月齢で遊ぶことができます。大人の影のほうが長いため、自然と良いハンデキャップができます。

 また、太陽の位置で影の長さや方角が変化することを体感でき、学びのきっかけにもなります。小学生との影踏みなら、ママパパも良い運動になるでしょう。まだ速く走れない乳児の間は、鬼を決めずに影を踏みあいっこする影踏みがおすすめです。

■ けんけんぱ「けんけんぱじゃんけん」

 少人数で楽しめる「けんけんぱ」。地面に円を連ねて描き、片足とびや両足とびを交互に繰り返す遊びです。乳児にはじゃんけんはまだ難しいので、一緒に円の中をでたり入ったりするだけでも遊びになるでしょう。

 幼児には「けんけんぱじゃんけん」がおすすめ。両端からスタートし、出会ったところで「じゃんけんぽん!」じゃんけんに負けた人はスタート地点に戻り、また端からスタート。相手の端まで行った人の勝ちです。大人数でやっても楽しいですが、1対1の方がスリル満点!急いでスタート地点に戻る子どもの姿は、なんとも愛らしく感じます。

■ ママ・パパのまねをしよう!「まねっこポーズ」

 まねっこポーズはママパパが休憩したいときにおすすめの遊びです。「(ママ/パパの)ポーズをまねっこしてね!」とバンザイや片足立ち、ジャンプをし、子どもに「まねっこ」してもらいます。

 さらに休憩が必要なら「10回ジャンプしてみよう」や「あっちの木にタッチして帰ってきて」など、言葉で伝えるミッションに変化させれば、ママパパは座って子どもを見守ることができます。ミッションに夢中になっている子を撮影するのも良いですね!

■ 四季折々の草花で季節を感じよう「自然遊び」

 春から夏にかけてはシロツメクサなど、お花で作る花かんむりを。作れない場合は、お花を摘んで家に飾るだけでも立派な遊びになります。秋冬にはどんぐり拾い。どっちが大きなどんぐりが見つけられるか競争しても良いでしょう。

 地面に目を向けて見ると草花だけでなく、アリや落ち葉など新しい発見ができるかもしれません。他にも、石を積んだり、小石を集めて模様を作ったりと、どんどん遊びが広がっていきます。

■ 今しかできない我が子との時間を楽しんで

 遊具がなくても、玩具がなくても、ちょっとしたヒントを与えてあげれば、親子で楽しく遊ぶことができます。子どもが大きくなるにつれ、公園に行く回数も減ってしまうかもしれません。今しかできない公園遊びを楽しみましょう。

(一柳ひとみ)