巷で話題の対話形式でAIが答えるチャットサービス「ChatGPT」。以前から「来るぞ来るぞ」と言われていただけに、その性能は凄まじいものがあります。

 もはや「検索エンジン」というシステムが「過去のものになる」そんな勢いですらあり、ライターの我々も日々注視しているわけです。

 そんなAIのチャットサービスですが、Microsoftの「BingAI」も忘れてはいけません。

 ただ、「BingAI」を利用するためにはMicrosoftのウェブブラウザ「Edge」を利用しなければならないこともあり、使うのをためらっている人が多いのでは?そんな方に朗報。

 実は「Chrome」や「Firefox」でも使えるようになる「機能拡張」が公開されているのです。

■ BingAIとは

 BingAIは、Microsoftが開発したAIチャットシステム。同社検索エンジン「Bing」に搭載され、ChatGPTをベースとして開発されております。

 ChatGPT同様、まるで人間とコミュニケーションしているかのような自然なチャットが可能で、ChatGPTの最新版である「GPT-4」が搭載されています。

 ただしMicrosoftのウェブブラウザ「Edge」を利用しなければならないなど、Microsoft以外のウェブブラウザ「Google Chrome」派や、「Firefox」派の方々には、少々手間。

 ところが機能拡張「Bing Chat for All Browsers」を使えば、そんな手間が省けます。

純粋にBingAIを使っている様子

■ 実際に使ってみた

 「Bing Chat for All Browsers」は、2023年2月に開発者のSunghyun Cho氏が公開した機能拡張。現在Chrome版が「Chromeウェブストア」、Firefox版が「Firefox ブラウザーアドオン」で無料配布されています。

 では実際に使っていきます。今回の実験ではGoogle Chromeを使用しています。

 まずは、機能拡張「Bing Chat for All Browsers」をChromeにインストールします。

ChromeでBingAI機能拡張を入れる様子

 その後右上の機能拡張アイコンから「Bing Chat for All Browsers」を起動します。

ChromeでBingAI機能拡張を選択する様子

 すると、すぐにBingAIを利用可能です。わざわざ「Edge」を起動する手間も省けるし、サクッと使いたい場合便利ですね!

ChromeでBingAIが起動した様子

■ 注意点

 注意点としては以下の項目があります。

1.あらかじめMicrosoftアカウントにサイインしておく必要がある。

 「Bing Chat for All Browsers」を使うには、まずBingAIが使えるようにするため、Microsoftアカウントを取得し、Microsoftアカウントにサイインしておく必要があります。

ChromeでBingAIのログインをする様子

2.Bingがバージョンアップすると使えなくなる可能性。

 どんな機能でも同じですが、Bingがバージョンアップするとこちらの「Bing Chat for All Browsers」も対応する必要が出てきます。その都度対応してくれればよいですが、対応しきれなくなる可能性もゼロではありません。

* * * * *

 今までわざわざ「Bing」を利用するため、わざわざ「Edge」を利用していた方も、しばらくはこの「Bing Chat for All Browsers」で「BingAI」を使い倒すことができそうですね。

 そしてご安心ください、いくらAIチャットが流行っているからと言って、この記事が「AI」の文章で書かれているということはございません。本当です。

<参考>
Chrome:Bing Chat for All Browsers
Firefox:Bing Chat for All Browsers
Confirmed: the new Bing runs on OpenAI’s GPT-4

(たまちゃん)