おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

ピンチ操作が効かないLINE画面も拡大!iPhoneの隠れ便利機能「ズーム」活用術

 iPhoneでは写真やWeb画面を2本指の「ピンチ操作(ピンチイン/ピンチアウト)」で簡単に拡大できます。しかし、この操作はLINEのトーク画面では対応しておらず、その場でテキストや画像の細部を読みづらいという悩みを抱える方もいます。

 そこで本記事では、iPhoneのアクセシビリティ機能「ズーム」を使って、LINEなどピンチ操作に非対応な画面も拡大する方法をご紹介します。

  • ■ もっとも良く使われている「ピンチで拡大」とは

     iPhoneで画面を拡大したいとき、もっともよく使われるのが「ピンチで拡大」という操作です。

    画面をピンチで拡大

     例えば、撮影した写真を細部まで確認したいときや、ブラウザで表示された小さな文字を読みやすくしたいときなどに、指を広げる動作で簡単に拡大することができます。

     これは、2本の指を画面に置き、その指をつまむように閉じたり(ピンチイン)、広げたり(ピンチアウト)することで、表示を縮小・拡大できる機能です。

    画面をピンチで拡大させたところ

     筆者も年をとったせいかスマホの文字がよく見えず、この「ピンチで拡大」機能を重宝しています。特にスマホの文字は小さいものが多いため、見にくいということもしばしばありますよね。

    ■ 「ピンチで拡大」機能の非対応アプリがある……

     しかし、LINEのトーク画面ではそうはいきません。いくら指でつまんでも、広げても、画面が拡大される気配はないのです。

     これはLINEのトーク画面が「ピンチで拡大」に対応していないためです。誤操作を防ぐ意図もあるのかもしれませんが、相手が文字の読みやすさを意識して送ってくれるわけではないので、時には本当に困る場面もあります。

     応急処置として、画面キャプチャーをとって写真として拡大させることもありますが……非常に手間。

     LINEの画面が拡大できたらどれだけ便利だろう。実は……LINEの画面を拡大することは「できるんです」。

    ■ 画面を拡大する「ズーム機能」

     使うのはiPhoneの「ズーム機能」。画面全体(または一部)を最大15倍まで拡大できるアクセシビリティ機能です

     設定方法は次の通り。

    【設定】

    1:iPhoneの「設定アプリ」を開き、「アクセシビリティ」を選択。

    設定を開いてアクセさびリティ

    2:次に「ズーム」という項目があるので選択します。

    ズームの機能を選択

    3:最後に「ズーム機能」をONにします。
    この時、突然画面が大きくなる場合があるので、その時は「3本指でダブルタップ」をすれば画面が縮小されます。また、ここでは必要に応じて「最大ズームレベル」などを調整してください。これで準備が完了しました。

    ズームの機能をON

    ― ― ―

     さて、このあとLINEの画面に戻り以下の操作をしてください。

     「3本指でダブルタップ」

     すると、LINE画面が拡大されます。同時に設定メニューも表示され、スライダーを操作して拡大率などのコントロールも可能です。

    3本指でとんとんをする

     普段なかなか使わない「3本指でダブルタップ」ですが、ズーム機能をONにすれば、こうして拡大させることができるのです。 

     非常に便利。

    3本指でとんとん

     またメニューにある「区域を選択」をすれば、「ウインドウ表示」で画面を拡大させることも可能。通常倍率で見ながら「ここだけ拡大したい」という時に重宝しますね。

    区域を選択してウインドウ表示

    ■ LINEに限らず、あらゆる場面で活用可能という汎用性

     この「ズーム機能」、実は「LINE」専用のズーム機能ではなく、iPhone全てにおいて有効となる機能です。

     「LINE」以外のアプリでも利用可能で、「ゲーム」やその他ツールありとあらゆるものを「ズーム」させることができます。

     つまり……

     「ホーム画面」でも拡大することができてしまうので、ある意味斬新な機能。アイコンをデカくすれば「誤タップ」することも防げそうです。

    HOME画面でも拡大できちゃう

     ということで、iPhoneの「ズーム機能」は、LINEのトーク画面だけでなく写真やWebページなど多くの場面で活用できます。

     操作方法は3本指でダブルタップするだけで、誤操作の心配もほとんどありません。

     普段はあまり注目されない機能ですが、一度覚えてしまえばあらゆる場面で活躍するはず。ぜひ日常のスマホライフに取り入れてみてください。

    (たまちゃん)

    あわせて読みたい関連記事
  • ベンチに置いたiPhoneに大きなヒビが……カラスの恐ろしさを物語る1枚の写真
    インターネット, びっくり・驚き

    ベンチに置いたiPhoneに大きなヒビが……カラスの恐ろしさを物語る1枚の写真

  • iPhoneで、やりなおし・取り消しする方法
    インターネット, 雑学・コラム

    これは便利、iPhoneで簡単に「取り消し」「やり直し」をする方法

  • パスワード何だっけ!?iPhoneに入力したWi-Fiパスワードを再確認する方法
    インターネット, 雑学・コラム

    パスワード何だっけ!?iPhoneに入力したWi-Fiパスワードを再確認する方法…

  • ホントに乗り物酔いしにくくなる? 三半規管弱すぎマンがiOS18新機能「車両モーションキュー」を体験
    インターネット, サービス・テクノロジー

    ホントに乗り物酔いしにくくなる? 三半規管弱すぎマンがiOS18新機能「車両モー…

  • 「もしも」の時のために iPhoneの「故人アカウント管理連絡先」設定のススメ
    ライフ, 雑学

    「もしも」の時のために iPhoneの「故人アカウント管理連絡先」設定のススメ

  • 知らんかった!iPhoneの「メモ」アプリで紙の文書をPDFにラクラク変換できる
    インターネット, びっくり・驚き

    知らんかった!iPhoneの「メモ」アプリで紙の文書をPDFにラクラク変換できる…

  • You Tubeが横表示になっている状態
    インターネット, サービス・テクノロジー

    iPhoneの「画面ロック」を強制的にOFFってYouTubeを快適に見る方法

  • iPhoneを普通に上向きに置いた状態、寄り
    インターネット, サービス・テクノロジー

    iPhoneユーザは知らないと損「フェイスダウンモード」で充電節約

  • 見られたくないホーム画面のイメージ
    インターネット, サービス・テクノロジー

    iPhoneで「見られたくないホーム画面」をアプリ使わず隠す方法

  • iPhoneの音量ボタンを押しているところ
    インターネット, サービス・テクノロジー

    知らんかった!iPhoneの「音量ボタン」には「音量調節以外」の使い方があった

  • たまちゃんWriter

    記事一覧

    元秒刊SUNDAYライター。炎上ネタからグルメネタまで得意とするも、現編集部(おたくま)では炎上ネタは封印。おだやかに書いております。静岡県浜松市在住です。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • マクドナルド非公認レシピ「改造てりたま」
    グルメ, 作ってみた

    マクドナルド非公認レシピ!夏のてりたま欲を満たす「改造てりたま」を作ってみた

  • AIで生成されたフェイク動画
    インターネット, 社会・物議

    一瞬本物かと……有名人の顔と声までAIで再現!進化する投資詐欺の実態とは

  • “ネット詐欺のベストアルバム”に遭遇!「○○プレゼント」詐欺体験レポート
    インターネット, 社会・物議

    “ネット詐欺のベストアルバム”に遭遇!「○○プレゼント」詐欺体験レポート

  • フッション系と思わせるサポート詐欺サイト
    インターネット, 社会・物議

    ファッション広告のフリをした罠 ますます巧妙化する“サポート詐欺”

  • 危険なウイルスに侵害というメッセージ
    インターネット, 社会・物議

    サイト閲覧中「危険なウイルス」警告、誘導先のアプリを入れるとどうなる?

  • 通知に偽装しているがメッセージは必死「とりあえず一つ返信してください」
    インターネット, 社会・物議

    「通知バッジ偽装型」のサポート詐欺、最近「必死」に誘ってくることが判明

  • トピックス

    1. 日本最古の弁当屋の「実在しない“かつての”テレビCM」架空CMソングユニットが制作

      日本最古の弁当屋の「実在しない昭和テレビCM」架空CMソングユニットが制作

      画質や造作を古い時代風にした「アナクロ映像」が流行っています。そんな中、「日本最古の弁当屋」が、数々…
    2. 偽ファッション広告

      偽ファッション広告がGoogle広告に大量出現 サポート詐欺被害に注意

      2025年9月上旬からGoogle広告に偽ファッションサイトが急増。数秒で「Windows Defe…
    3. 邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      Webコンテンツ「絶対にバズるSNS」が9月15日公開。9月26日公開映画「俺ではない炎上」と連動し…

    編集部おすすめ

    1. 米バンダイナムコ、AI生成の偽パッケージ拡散を問題視 「暴力を強く非難」

      米バンダイナムコ、AI生成の偽パッケージ拡散を問題視 「暴力を強く非難」

      9月17日、バンダイナムコの玩具・コレクティブル事業を担う米国法人「Bandai Namco Toys & Collectibles Ame…
    2. キミは知っているか!ヨーグルトの「舐められるフタ裏」まとめイラストが有益すぎる

      キミは知っているか!ヨーグルトの「舐められるフタ裏」まとめイラストが有益すぎる

       「キミは舐めれるフタの裏を知っているか!」……そんな挑戦的なコピーと共に投稿された一枚のイラスト。題材となっているのは、誰もが一度は気にし…
    3. 英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      日本でうなぎといえば、甘いタレをつけて香ばしく焼き上げた「蒲焼き」が定番のスタイル。白焼きなどもあるにはありますが、うなぎといえばやっぱり蒲…
    4. たこばさんの「糸こんにゃく炒飯」

      えっ…これ糸こんにゃく!?目も舌も騙される“ヘルシー炒飯”を実際に作ってみた

      「糸こんにゃくで作った炒飯が本物そっくりに仕上がる」と聞いたら、信じられるでしょうか。大阪市のたこ焼き店「たこ焼たこば」の店主がSNSに投稿…
    5. 虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズで清掃員の仕事を疑似体験しながら、非日常な体験に巻き込まれていく……そんな不思議な没入型体験イベント「どこか奇妙な職業体験 虎ノ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト