「四角いガムテープ」など、ユニークで面白い文具を中心に「ありそうでなかったアイデア」を形にしているアイデアクリエイターのいしかわかずやさん。

 今回いしかわさんが形にしたアイデアは、シンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)するバター。フライパンで溶けていく姿が本当に水中に沈んでいくように見えて驚愕します。

 いしかわさんが投稿した写真には、演技をしているアーティスティックスイミングの選手をかたどったバターが写っています。徐々に溶けていくバター。すると、溶けたバター自体が水面のようになり、沈んでいく姿はまさに芸術!この発想はどのようにして生まれたのでしょうか。

 いしかわさんに詳しくうかがうと、テレビでパンケーキにのっているバターが溶けていく様子を見た時に、「これを何かに見立てたら面白いバターが出来上がるのではないか?」と思ったことがきっかけだといいます。

シンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)するバター

 さらに溶けていくバターで何かを考えた人を見たことがなかったので、「これはアイデアのブルーオーシャンな気がする!」と、可能性を感じたことも今回の作品を作った理由の1つなのだとか。

 演技している選手をかたどったバターは、凍らせた後に加工して作ったもの。ポーズを取った女性の画像を見ながら、いしかわさんが実際に彫刻していったそうです。

演技をしているアーティスティックスイミングの選手をかたどったバター

 こだわった部分は「ポーズ」と「手先」と明かします。インターネットで調べながら、1番アーティスティックスイミングっぽいポーズを模索。彫刻する時は腕から指にかけて、「どのようにすれば美しく見えるのか?」試行錯誤し、作るのが難しかったと振り返ります。

 今回の作品は1日かけて完成。途中「何をやっているのだろう?」と挫折しかけたことも。最初は上手く作れるか不安だったものの、「細部までこだわった甲斐はありました」といしかわさん。

ポーズを取った女性の画像を見ながら、いしかわさんが実際に彫刻

 苦労の甲斐もあり、今回の投稿は1万9000件以上もリポストされ、付いたいいねの数は18万超。これには「全く話題にならなかったらどうしようと思っていたので良かった」と顔をほころばせます。ただし、実際に使用してみたところ、溶けるまでジーッと待たなければいけないので「終始シュール」と笑っていました。

<記事化協力>
いしかわかずや|アイデアクリエイターさん(@issikazu20

(佐藤圭亮)