昭和生まれと聞くと、今の子どもは昭和ひとくくりで考えている、なんて話を最近よく耳にします。昭和後期生まれなのに、子どもから「戦争中の話を聞かせて」なんて言われた話や、「子ども時代の遊びを教えて」と聞かれたから「ファミコン」と答えると驚かれた……なーんて話はほんの一例。
しかしながら、やはり昭和最後の年は35年前。暮らしぶりは色々と変わってくるものです。
今回はそんな「昭和」を代表するアイテム「黒電話」のあの部分がカプセルトイになったということで、昭和生まれの筆者がその感触をためしてみました。
■ 「黒電話の感触」はあるのか
昭和を代表する「黒電話」のダイヤル部分だけを抽出したカプセルトイ「黒電話の感触」(300円)という商品が、「カプセルコレクション」から2024年6月に発売されています。
昭和生まれとしては、ぜひ回してみたいものですが、いかんせん欲しい商品が必ずしも手に入ると限らないのが、この「カプセルトイ」の悩みどころ。
しかし、ふらっと入ってお目当ての商品があった時の喜びはひとしお。ということで、カプセルトイ専門店にふらっと入ってみました。すると……
■ 「黒電話の感触」発見
あったーーー!「黒電話の感触」。
まさかのイッパツモ!。しかし、ここからが勝負です。ラインナップは「黒電話」だけでなく、そのほかの色もある。なので「黒電話」をツモってこそ、勇者なのです。
ちなみに、筆者が見つけたカプセルトイ自販機には在庫はまだまだあるようでした。新商品ですからね。
そして、引いたのは……黒電話!!
■ 「黒電話の感触」のラインナップ
そもそもカプセルトイ「黒電話の感触」のラインナップは「黒」が2種類、赤、グリーン、ピンクの合計5種類。
おや、黒が2種類!?どういうことだ、答えは開けてみると分かりました。
なんと引いた「黒電話」は、通常のものではなく、数字とアルファベットが記載されているものでした。ガーン。ちなみにこのガーンも今や死語に近いらしいです。ガーン。
どうやら今回ひいたのは、海外で利用されている黒電話がモデルらしく、アルファベットがついているという点以外は、日本のものとほぼ同じ。海外では、数字のほか横に記してあるアルファベットの位置で、ダイヤルを覚えるという文化もあるようです。
■ 「黒電話の感触」を触ってみた
問題のダイヤルの感触ですが、そもそも最近「黒電話」を触っていないので、どんなものだったのか、思い出しながら触ってみます。
いざ、ダイヤルを回してみますと、「カリカリ」という音が鳴り、戻る際は「ジィーーーー」という音と共に自動的に元のポジションに戻っていきます。ゼンマイを回すような音です。
この辺の動作に関する仕組みは、本物そっくりに作り込まれているといった感じです。ただ本物の「音」は、「ジィーーーー」もう少し「カラカラ」といった、軽快な音だったような気もします。
その辺は機種によって色々タイプが異なるのでしょうけど、ダイヤルが戻っていく操作感はしっかり再現されております。
ちなみに、中身はどのようになっているのでしょうか。
気になったので中身を開けてみると、なんと歯車のようなものが登場。このゼンマイ式の仕組みで今回の「黒電話」を再現しているようです。
簡単にやろうと思えば、黒電話の音を再生させるだけでいいはずです。しかし、あえてこのような「アナログ」な手法で本物に近づけたいという、開発者側の努力と執念を感じます。
いやあ、こんな見えないところまで「レトロ」とはさすがです。
「黒電話」ということでなんとなく昭和レトロを連想させるアイテムですが、最近この手のアイテムが続々と登場しておりますね。やはり、ド直球な世代でもありますので、これら昭和世代ホイホイアイテムには目が離せないでしょう。
次は、どんな「昭和レトロ」アイテムが登場するのか、楽しみであります。
<参考>
黒電話の感触(カプセルコレクション)
(たまちゃん)