雪が降ったら何をしますか?
雪だるま、雪合戦、かまくら作りあたりが定番かと思いますが……Xユーザーの「maru」さんは違いました。地上絵を描いたのです。
maruさんが投稿した動画に映っているのは、薄っすらと雪が積もった地面。動画が始まると画面下から傘をさしたmaruさんが現れ、何もない雪の上を歩き出します。
いえ、ただ歩いているのではなく、maruさんが辿ったあとはサンゴになり、ヒトデになり、タコになり……と海の生き物たちのイラストになっていくのです。
幅数メートル、長さに至っては10メートルをゆうに越すような巨大な雪のキャンバスに、maruさんはすらすらと絵を描いていきます。使っているのは自分の身体だけ。
33秒あたりでは、雪の上に仰向けに寝転がって人型を描く、“高等テクニック”も確認できます。
maruさんが地上絵を描いたのは、自身が所属する研究所の前の芝生。「海洋関係の研究している方が多く所属する建物なので、海洋生物を描いたら楽しんでもらえるのではと考え、描いてみました」と話しています。
描く速さもクオリティも熟練さを感じさせ、この領域に達するまでさぞや試行錯誤を重ねたことだろう……と思いきや、なんとmaruさんが地上絵を描いたのは、動画投稿の3日前が初めて。み、みみみ3日前!?
「思いつきで描いてみました」となんでもないことのように答えてくれましたが、3日でこのクオリティは衝撃です。お絵かき自体は日頃からされているということは、SNSの投稿からうかがえるものの、手元に書くのと地面に書くのとでは勝手が違うものでは……?
さらに話を深堀りしていくと、特に事前に構成などは考えず、外に出て即興で描いているとのこと。制作時間は1つの生き物あたり約3分、全体では20分ほどとのこと。20分でこの絵、早すぎませんか?
3日前に描き始めた地上絵を、即興かつわずか20分で仕上げる。すごいを通り越して意味がわからない舞台裏に、筆者は誇張なく開いた口がふさがりません。
さらにmaruさんに絵へのこだわりをうかがうと「なるべく雪に足跡がつかないように描きました。また、横から見ても何か分かるように、遠近法を意識しながら縦長に描きました」とさらなる衝撃の返答が。
雪に足跡がつかないようにということはほぼ1発描き、しかも絵の見え方にまで思考を割いている……恐ろしい空間認知能力の持ち主です。
動画の最後、完成した絵を特に眺めるでもなく、何事もなかったかのように去っていく姿も印象的。
イラストのクオリティもさることながら、maruさんが持つ技術に衝撃を受ける動画でした。
おはようございます❄
今朝も雪が積もっていたので…🪼 pic.twitter.com/b6ccFoo54W— maru🐡 (@tuna_suma) March 5, 2025
<記事化協力>
「maru」さん(@tuna_suma)
(ヨシクラミク)