6月23日より全国のコンビニエンスストアで発売開始となった、カルビーのポテトチップス「至高のうすしお味」と「おたくのマヨ味」。共に料理研究家・リュウジさんが監修を行った商品として、ネット上では早くも話題になっています。

 これまでリュウジさんが公開した数々のレシピをつくってきた筆者としても、これは見逃せないニュース。今回無事ゲットできたので、早速レビューしていきたいと思います。

 まず商品のプレスリリースによると、今回の取り組みは、カルビーの担当者がリュウジさんに声をかけたことがきっかけで実現したとのこと。

 「至高のうすしお味」は、昆布・しいたけ・かつおのうま味を絶妙なバランスで組み合わせ、うすしお味に仕立てられており、「おたくのマヨ味」はリュウジさんと声優の安元洋貴さんが手掛ける「おたくのマヨ」の濃厚な味を再現したポテトチップスとのことです。

 「至高のうすしお味」のパッケージには「至高」の文字とリュウジさんの写真が大きく配置されており、「おたくのマヨ味」のパッケージには、リュウジさんと安元さんが会話で盛り上がっている様子をマンガ調で表現。店頭でもよく目立っていたため、すぐに発見することが出来ました。

一目瞭然のパッケージ

■ しいたけ・かつおの旨みがたまらない「至高のうすしお味」

 さっそく自宅に持ち帰り、まずは「至高のうすしお味」から食べてみます。やはり気になるのは、従来のうすしお味とどう差別化されているのか?でしょう。「至高」の名を冠したその意味やいかに。

至高のうすしお味

「至高のうすしお味」

 袋を開けてまず香りを確認してみましたが、従来のうすしお味と大きな違いは感じられません。見た目もほぼ同じであるため、もしや味も変わらないのでは……そんな不安が一瞬脳裏をよぎりましたが、一口食べてみるとそんな心配はまったくの杞憂でした。

至高のうすしお味

 断言しましょう。従来のうすしお味とは明確に違います。安心感すらあるやさしい塩味はそのままですが、大きく異なるポイントが、しいたけ・かつおの旨みが感じられる点で、陰からこそっと覗くようにほんのりと味覚にアプローチしてきます。

 これがカルビーが伝統的に築き上げてきたジャガイモとよくマッチすること!ひとつひとつの要素は目新しくなくとも、それらを組み合わせて全く新しい味へと昇華させています。たしかに「至高」の名にふさわしいポテトチップスと言っても過言ではありません。

■ あふれ出んばかりのジャンク感「おたくのマヨ味」

 続いては「おたくのマヨ味」。「至高のうすしお味」を食べた後なので、存分に期待が高まっていた状態でしたが、結論から言うとこちらもあらゆる意味で想像を軽く超えてきた味でした。

おたくのマヨ味

おたくのマヨ味

 最大の特徴は、「至高のうすしお味」から大きく打って変わって出たジャンク感。

 袋を開けた瞬間から感じられるガーリック、マスタード、ブラックペッパー、ベーコンの強烈な香りが一枚にギュッと閉じ込められており、一口で理解できる濃い味わいが、胃袋をガシッとつかみます。

おたくのマヨ味

 そこへほんのり感じられる辛み成分が食欲をさらにかき立てると、もう手が止まりません。短時間でポテトチップス2袋食べるという、アラフォーの筆者には暴挙とも言うべき実食タイムでしたが、あっという間に食べきってしまいました。ごちそうさまでした。

■ 「至高のうすしお味」と「おたくのマヨ味」は全く別のアプローチで「うまい」を追求した絶品

 「至高のうすしお味」と「おたくのマヨ味」は同じリュウジさんの監修でありながら、全く別のアプローチで「うまい」を追求した、まさに「至高」と「虚無」の二面性で人気を博したリュウジさんらしさが存分に感じられる商品でした。

 また、共通点はやはりどちらもお酒のおつまみとして最適であろうところ。ビールやハイボール、レモンサワーなどを用意すれば、より一層おいしさを実感できることでしょう。

 「至高のうすしお味」と「おたくのマヨ味」共に8月上旬には終売予定となっており、売り切れで販売終了となることもあるそうです。リュウジさんファンはもちろんそうでない方も、これまでにない新しいポテチの味を体感してみたい方は、早めに入手されたし。

(山口弘剛)