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【無所可用】第26話 花柄物語

update:

花柄物語毎度ニッチなお話を読んでくださいましてありがとうございます「無所可用、安所困苦哉」でございます。ふと気がつけば開始から一年。どうもありがとうございます。

今回は地味なほうのニッチではなく派手なほうのニッチ「柄シャツ」、中でも度々ツッコミどころになっております花柄シャツを中心におとどけさせていただきます。


  • 最初はドレスシャツの話でもと思ったのですが、これがあまり書けることがありません。知識として知っているのは、ドレスシャツ(いわゆるワイシャツを含む)の前後の生地が垂れ下がっているのは、男性用下着が発明される前は、この部分を下着代わりにしていた、ということくらい。裸ワイシャツってのはドレスシャツの古来の着用方法だったのですね……違うか。

    ドレスシャツというのは、色は白・黄色・水色、せいぜいピンクや紫の淡いもの。ストライプなどの柄も細いものがほとんどで、ワタシ的には面白みが少ないです。せめてもの遊びということで袖ぐりや立ち襟が花柄になっているのを持っていますが。

    というわけで、花柄、柄物。
    ポール・スミスに傾倒する前から柄物は好きです。花柄のシャツも持っていました。大柄ではなく直径2cm程度の花がプリントされている程度のものでしたが。
    ポール・スミス以前持っていたものでもっとも目立ったのは、両胸でモモイロフラミンゴが向かい合っているシャツ。しかもフラミンゴは刺繍でした。これは強烈で、「一度見たら忘れない(シャツを)」とよく言われました。
    ポール・スミスで最初に買った柄モノは、ポール本人が撮影した写真がプリントされたもの。20年も前じゃないけど15年でもないくらい前。当時で2万円近かったでしょうか。少ない小遣いでよくもまぁ買ったものです(当時はカードは持っていませんでしたのでにこにこ現金払い)。
    マルチストライプが展開されると、早速これを追いかけ始めます。そして小さめの花柄(但し1cmを下回るようないわゆる小花柄よりも大きなもの)から始まり、写真のような「思い切り花柄」へ。

    思い切り花柄な柄物シャツ

    実はこの時期、勤務先がカジュアルフライデーを始めました。それまで着る機会が少ないということで見送っていた柄モノ・花柄の活躍の場が出来たのです。多彩な柄シャツは金曜日のお楽しみとなりました。
    柄モノシャツを数点写してみました。

    柄モノシャツ

    ポール・スミス以外の店も見て回るのですが、柄物にはあまり出会いません。ゴルチェとかヴィヴィアンにはあるんですが、あれらはさすがに厳しいです。柄なし単色でも気に入れば買いますので、アニエスb.とかUNITED ARROWSとかもあるんですが、出番は少なくなっちゃっています。

    さてカジュアルフライデーを楽しんでいたワタシに転機……転勤が訪れます。転勤先は通勤は短くなりましたが、カジュアルフライデーなんてとんでもないという所。着る機会が激減してしまったため、しばらく柄シャツ離れとなってしまいます。その代わりネクタイがちょっと多彩になりました。

    数年を過ごしまた転勤となりました。今度は通勤時間30分以上プラスになりましたが、細々とカジュアルフライデーをやっていることが判明。金曜日に2~3人程度のカジュアルフライデー実行者を確認し、ここに柄シャツ着用機会が復活しました。
    この間にポール・スミスはややおとなしくなっていて、マルチストライプのいくつかを定番化した以外には、多彩な色を使ったものは少なくなってしまいました。ちょっと残念でしたが、それでも単色の花柄や絵の具のパレットをイメージしたものなど、落ち着いた地色にちょっと華やかな色を重ねたシャツが出ています。

    柄シャツ 柄シャツ 柄シャツ

    すっかり趣味の一環になっている柄モノ・花柄とポール・スミス。先日、ポール・スミスのお店で、今のマルチストライプはこの夏でやめるという話を伺いました。2011年秋冬には、ややくすんだ色合いの、新しいマルチストライプが登場とのことです。花柄他の柄物の色使いが変わっていくのか、楽しみのような心配のような……です。

    さて、最後に、いつか買ってやろうと思いつつ、どうしても思い切れない柄シャツを販売しているサイトのURLをご紹介して、〆ようと思います。怪しいサイトではございません。クリックしても大丈夫ですよ。

    ▼オンリーワンのファッションテーラー IYA De GENKAI

    ■ライター紹介
    【エドガー】

    鉄道、萩尾望都作品、ポール・スミス、爬虫類から長門有希と興味あるものはどこまでも探求し、脳みその無駄遣いを楽しむ一市民。そのやたら数だけは豊富な脳みその無駄遣いの成果をご披露させていただきます。

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