スタジオジブリ作品のリバイバル上映企画「一生に一度は、映画館でジブリを。」が6月末に始まって、一か月以上経ちますが、皆さんも一度は映画館でジブリ作品を楽しまれましたでしょうか。
筆者は初週に「もののけ姫」(1997年公開)を一度観に行ったきりなのですが、私の周りでは既に4作品を2周して「ゲド戦記」(2006年公開)は4回目とか、まる一日かけて4作品全て観た!なんてツワモノ達がツイッターのタイムラインを賑わしております(笑)……
そしてそして!8月13日からは金曜ロードショーにて、3週連続のジブリ祭り!「となりのトトロ」(1988年公開/宮崎駿監督)から始まり、「コクリコ坂から」(2011年公開/宮崎吾朗監督)、「借りぐらしのアリエッティ」(2010年公開/米林宏昌監督)と3人の監督の作品が放映されます。
ということで前回の「風の谷のナウシカ」(1984年公開)から続き、今回も小話を絡めながら「もののけ姫」グッズのご紹介です。
1997年公開の映画「もののけ姫」は構想16年の超大作なのですが、その16年前の構想の元となったものというのが絵物語の「もののけ姫」。
宮崎駿監督は「ルパン三世 カリオストロの城」以後、この「もののけ姫」のイメージボードなどを描くのですが、SFものやロボットもの全盛であった当時では「暗い」の一言で受け入れてもらえず、後の1983年に講談社より発刊された「宮崎駿のイメージボード集」でようやく絵物語「もののけ姫」は日の目を見ることになりました。
しかしその段階で映画化に関しては断念。実は同じ時期に「となりのトトロ」の企画も出していたそうですが、こちらも退却を余儀なくされていました。
月刊アニメージュで連載していた漫画「風の谷のナウシカ」を1994年に終えた宮崎駿監督は、流れるように映画「もののけ姫」の製作に入ります。
漫画「風の谷のナウシカ」のラストが「生きねば」で終わり、「もののけ姫」のキャッチコピーが「生きろ。」と、共に「生」への拘りが作品を通して感じられるようになってきたのもこの頃。
このぐらいから宮崎作品には自身の死生観が色濃く現れてきた大きな転換期のようにも思えます。
余談ですが「もののけ姫」の特別協賛は日本生命がつとめています。そして宣伝と販促費だけで20億円ほどの巨額が投じられました。
これまで様々な企業がジブリ作品の特別協賛を行い沢山のグッズが誕生してきましたが、日本生命に限っては自社商品のオマケとして直接商品に付ける販促グッズとは明らかに性質が異なります。とにかく多いんです。
商品が「生命保険」という性質上、販促グッズ目当で商品が売れるということはとても難しい中で、このバラエティーに富んだグッズ展開を決めた日本生命には拍手を贈りたい!日本生命の本気を、あなたの曇りなき眼で見定めるがいい!(笑)
まず生命保険の販促グッズの基本と思われる種類からは、クリアファイル、鉛筆、定規、テレホンカード、団扇、ポケットティッシュ、メモ帳付カレンダー、主題歌CDシングル。
続いて、Tシャツ、ランチ用バック、タッパー、タオル、使い捨てカメラ、バースデーカード(オルゴール付)。えッ!まだあるのっ?てぐらい豊富です(笑)
そしてまだだ、まだ終わらんよ!と言わんばかりに、マグカップ、キーファインダー、お泊りセット(石鹸、歯ブラシ、タオル)まで。
筆者はジブリファンの中でも非売品グッズコレクターとよばれるジャンルなので、これら商品は勿論集めているのですが……実はこれでもまだ集めきってないのです(笑)
恐るべし日本生命!コワヤコワヤ……(笑)マニア泣かせにもほどがあります。
(非売品ジブリグッズ収集家・くろすけ/@kurosuke4313)