観葉植物って、見てると不思議とリラックスした気分に。昨今のコロナ禍で「おうち時間」が増え、始めた方も多いのではないでしょうか。

 そんな中、個性的な形状の観葉植物が、これまた個性的な植木鉢に植えられている姿がTwitterで投稿され、話題になっています。

 「なんか楽しそうに伸びるなお前」というつぶやきとともに、建築デザイナーのデラケンさんが自身のTwitterに投稿したのは、自身が育てている観葉植物の「子持ち蓮華」。

 子持ち蓮華といえば、葉の部分が蓮華の花のような形状をしている多肉植物。「ランナー」と呼ばれる子株部分が、デラケンさんが投稿した写真では、まるでヒトの手のひらのような形状をしているようにも見え、その見た目はとてもキュート。

 これだけでも実に“SNS映え”するんですが、それを植える植木鉢も、今回話題になっているんです。一体どんな鉢かというと、正方形状の植木鉢の四隅から機械の脚が生えたかのような台座に乗っており、子持ち蓮華の見た目もあってその姿は、まるで「わーい」と万歳をしているかのよう。観葉植物の鉢植えが実にSFチックな「ロボット植物」になっているんです。

 これにはリプライ(返信)欄でも、「かわいい」「手を伸ばして踊ってるみたい」「鉢がまたセンス良いですね」といった声に、3万を超えるいいねが寄せられることに。それにしても、ユニークな植木鉢。どのメーカー製のものなんでしょうか?

 「私が作ったものなんです」

 そう答えるのはデラケンさん。実は今回話題になった植木鉢は、デラケンさんが3Dプリンターを用いて作ったもの。

 先述した通り、デラケンさんは普段は建築デザイナーを営んでいるのですが、一方で趣味でロボットを主題にしたイラストや漫画を描いておられ、ピクシブが運営するBOOTHにて「空創作所」というサークル名で、オリジナル作品を展開されています。

 そして今回制作した「脚付き植木鉢」も、「少数販売を予定している」とTwitterで投稿したように、デラケンさんの作品のひとつ。

 元々去年から植物を育て始めたというデラケンさんは、当初から専用のオリジナル植木鉢を作りたいなと思案し、少しずつ試作を行っていたそう。「私がロボット好きなのもあって、脚をはやした植木鉢だと、より可愛くなりそうと思って制作したんです」とのことで、まずは簡単なスケッチを行い、「SketchUp」というモデリングソフトで3Dデータに起こし3Dプリンターで出力して制作したそうです。

 そんな経緯もあって誕生した「脚付き植木鉢」。そこに「丈夫で乾燥に強く植物初心者でも世話が楽」という多肉植物の中でも、「手頃なサイズ感と特徴的なランナーを持つ」子持ち蓮華を植えることで、その見た目はとてもユニークなものに。

 一連の反響を受け、デラケンさんは別形状の植木鉢と一緒に撮影したものや、別角度から写した様子も合わせて投稿されたのですが、どれも不思議と笑顔になってしまうものに。これもまた、違ったリラックス効果といえるものなのかもしれません。

 デラケンさんも、この反響を受け、新たな植物栽培の楽しみ方が出来たと実感されているそうで、「今後は、植える種類に応じた鉢をデザインするのも面白いかもしれませんね」とのこと。筆者も今からデラケンさんの「新作」を心待ちにしたいと思います。

<記事化協力>
デラケンさん(@ken_dera)

(向山純平)