アメリカ海軍の空母ロナルド・レーガンが2020年11月14日、6か月の任務航海を終え、前方配置先である神奈川県横須賀へ帰還しました。この間、航海した距離は約6万マイル、航空機の飛行時間は計2万時間にも及んでいます。

 インド太平洋地域における哨戒活動のため、6月8日に横須賀を出発した空母ロナルド・レーガン。第5空母打撃群(CSG-5)を構成する巡洋艦、駆逐艦、そして艦載機部隊(CVW-5)とともに、自由で開かれたインド太平洋地域の維持にあたりました。

 ロナルド・レーガン空母打撃群は、フィリピン周辺や南シナ海でニミッツ空母打撃群と共同訓練を再三実施。そして日本の海上自衛隊をはじめ、インド太平洋地域諸国の海軍艦艇とも共同訓練を行ない、この地域における平和と安定に関与するアメリカの姿勢を示してきました。



 10月1日に前任のハニフィン大佐から引き継ぎ、レーガン艦長に就任したフレッド・ゴールドハマー大佐は、横須賀帰還に際し「ロナルド・レーガンの柔軟なプレゼンスは、アメリカが引き続き海における自由を守ることに関与していく、ということを地域の同盟諸国やパートナー国に示すカギとなる要素です。国際日付変更線から西のインド洋、フィリピン海やその間の海域において、ロナルド・レーガンに乗る我々は『力による平和』を維持し、いかなる時でも即応体制であるよう目指しています」とのコメントを発表しました。



 空母ロナルド・レーガンの乗組員は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための海軍指針に基づき、適切な間隔をおいて整列して退艦。家族と久しぶりの再会に臨みます。


 ゴールドハマー艦長は「ロナルド・レーガンのファミリーは、家族が帰ってきたことを喜んでおり、家族や友人との再会がどれほど特別なことであるか、実感していると思います。今年の帰還は通常とは少し異なるものになりましたが、基地や地域コミュニティの皆さんの協力や忍耐により、いつもと同じくらい特別なものだといえます」と語り、関係する人々の尽力にも感謝の意を示しています。


 横須賀に入港後も、空母ロナルド・レーガンは即応体制を維持し、必要に応じて出動できるようにするとのこと。しかし、できることならば乗組員たちには、久々となる家族や友人たちとの時間を長く過ごしてもらいたいものです。

<出典・引用>
アメリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)