このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。――

と、『となりのトトロ』のキャッチコピーで始まりましたが、今回ご紹介の作品は『もののけ姫』からっ!

舞台が日本という以外は、あまりつながりがなさそうな両作品ですが、実は深~いところでつながっているんです。
そのキーキャラクターとなる『コダマ』を今回はピックアップしつつ、コダマグッズのご紹介もしていきたいと思います。

【関連:#16 『千と千尋の神隠し』オリジナルコイン】

ビデオ予約特典コダマ

そもそも『もののけ姫』に出てくる『コダマ』とは何かというと、木に宿っている精霊の類。木々の生命をアニメーションならではの表現を用いてビジュアル化したキャラクターでもあります。

後にトトロへと進化するというのは今や有名なお話なので、こちらは「もののけ姫はこうして生まれた。」の本やDVDをみなさまの「曇りなき眼で見定めて」いただきたいと思いますのでココでは割愛させていただきますね(笑)

コダマの登場シーンでは、首が「ギギギギッ」と音を立てて「カタカタカタカタッ」と小気味良い音を出しますよね。筆者は今考えると『呪怨』を思い出してしまいます(笑)そんな個人的感想はどうでも良いのですが。
この「カタカタカタカタッ」という音はフラッパーカスタネットと言って、柄付きのカスタネットで音を出しているんです。
「特報」の時は、まだ仮の音で「土鈴」を使っていたのですが、コダマは木の精霊ということで、あえて木製にこだわったそうな。

結果、カスタネットのような音はどうか?という事になり、中華街の民族楽器店へ探しに行って見つけたのがこのカスタネット。
振る強さや角度によって音が変わり、それによってコダマの喜怒哀楽がうまく表現できて感情移入もしやすいというところが決め手になったそうです。さすが空気の音を録りに行くほどのこだわりをみせるジブリの効果音。コダマの音一つにも非常にこだわりが感じられますよね。

フラッパーカスタネット

そんな作り手のこだわりが感じられるコダマは、その愛らしい容姿から様々な『もののけ姫』のプレゼントや宣伝用グッズとしても使われております。その一つがビデオ予約特典のコダマのキーホルダーで、626000名にプレゼントされたもの。素材はフワフワなゴム製の人形で、立っているものや座っているものと様々です。
全5種類あるというところがコレクター心をくすぐります。

そして更に、ビデオ予約特典のコダマの豪華版がこちらのディスプレイです。店舗用に配られたものなのですが、店舗の中でもビデオの予約をたくさん受けた店舗のみがもらえる「優秀店舗限定」のディスプレイです。
上でご紹介したコダマのキーホルダー全種がジオラマケースに入れられたもので、丁寧にコダマの説明書きまでしてあるというスグレモノッ。

優秀店舗用コダマ

今なお人気で発売し続けているコダマグッズ。木々の精霊なのでこの季節、コダマのプランターと一緒に植物を育ててみるのもよいかもしれませんね。

それではまた次回をお楽しみに~。

(文:非売品ジブリグッズ収集家 くろすけ/@kurosuke4313