「ママってかわいいね」「パパは世界一かっこいい!」小さな子どもが発する褒め言葉にうれしく感じつつも「それはさすがに持ち上げ過ぎ……」と謙遜してしまった事はパパママなら誰にでもあるはず。

 子どもの表現は確かに誇張されていることも多いですが、「かわいい」や「かっこいい」は容姿を指す意味で使っているわけではないかもしれません。

子がママかわいい!ってよく言ってくれるんだけど、どう見ても私は可愛くはない!って笑ってたら、友人に、「子どもはかわいいねって周りの人に笑顔で言われてきて、”かわいいね”が何かを形容する言葉でなく愛情表現の方法だと思っているから好きな人にはかわいいって言うんだよね」と言って貰って涙

 ツイッターにてこのようにつぶやいたのは2児の母である、あささん(@asa3ikuji)。5歳になる娘さんと2歳になる息子さんはおしゃべりが大好きで、普段からよくあささんに対して「かわいい!」と言ってくれるのだとか。

 当初はそのままの意味で捉えていて、よくある誇張表現のひとつと感じていたようですが、「かわいい=愛情表現」という友人からの言葉に目からウロコ。

 繰り返し言ってくれていた子どもたちを思い出し、思わずジーンときたとのこと。ちなみに友人はあささんの学生時代からの旧知の仲で、子育てにおいては先輩にあたり、よくお互いの子どもの話をしているのだそう。

 まだまだ語彙力が発達中である子どもたちにとって、たしかに「かわいい」は自身が知り得る言葉の中で最上級の愛情表現なのかもしれません。見た目に対してはもちろんのこと、「好意」や「大切」といった少し複雑な感情を全てひっくるめて「かわいい」と言っているのでしょう。

 また、あささん自身も子どもたちに対してよく「かわいい」と言っているそう。「自分が言われてうれしい言葉だからママにもお返ししよう」という意味合いも込められているのかもしれませんね。2人の子を持つ筆者もこの気持ち、良く分かります。

 この投稿には10万件もの「いいね」が付き、「とてもわかる」という共感の声や「そんな意味があったとは」とあささんと同じく感激した方からの声が多く寄せられています。

 この日を境に「ママ、かわいいね!」の言葉がとてもうれしくなったというあささん。返す言葉は否定や謙遜ではなく、「そうでしょ?」「ありがとう」という言葉のほうが、より子どもにも「言ってよかった」と思ってもらえる事でしょう。

<記事化協力>
あささん(@asa3ikuji)

(山口弘剛)