ハウスコムは、「コロナ前」と「ポストコロナ」を比較した「部屋選びとライフスタイルに関する調査」を実施。

 「街の雰囲気」をより重視したり、「広いキッチン」を求める人が増加したりするなど、賃貸物件選びの変化が明らかになりました。

 まず気になる家賃は平均7万999円で、コロナ前の6万3912円より7086円増加。「家賃が高くても自分の好きな街に住みたい」という人が43.6%と、コロナ前より4.2ポイント増え、優先度が変化していることが判明しました。

「家賃が高くても自分の好きな街に住みたい」

 では引っ越しの際に何を重視するのか?コロナ前と比較した時に増加が顕著に表れた項目は、「街の雰囲気」がプラス10.2ポイント、「最寄り駅の路線/交通アクセス」がプラス8.8ポイント、「水回りの設備の充実」がプラス7.2ポイントでした。

引っ越しの際に何を重視するのか?

 どうやら「街の雰囲気」や「水回りの設備」など、日常の生活環境を豊かにすることが重視される傾向にあるようです。

「水回りの設備」など、日常の生活環境を豊かにすることが重視

 さらに賃貸物件検索の際にあって欲ほしいチェックボックスは、1位が「防音性が高い」で47.2%。コロナ前と比べて増えた主な項目は、「テレワークができるカフェや施設が近くにある」が9.5ポイント増加、「料理が楽しめる広いキッチンがある」が5.3ポイント増加、「サウナや銭湯が近くにある」が4.2ポイント増加という結果でした。

賃貸物件検索の際にあって欲ほしいチェックボックス

 コロナ禍でおうち時間の増加により、家の設備や間取りなどの住環境の充実や、リモートワークのリフレッシュのために、自宅の周辺施設も重視する人が増えているようです。

自宅の周辺施設も重視する人が増えている

 事実、「物件は単純なスペックではなく、自分のライフスタイルに合っているかで選ぶ」という問いに、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は84.0%と、コロナ前より7.8%も増加していました。

 具体的にライフスタイルは、どう変化したのでしょう。コロナ前の家での過ごし方は、1位が「テレビや動画、映画鑑賞」でした。しかし、ポストコロナになると「料理をする」が11.5ポイント増加して1位に浮上しました。

ポストコロナになると「料理をする」が11.5%増加して1位に浮上

 その他にも、「仕事/勉強」が9.8ポイント増加、「電話/音声通話」が8.1ポイント増加、「友達を呼ぶ」が8.3ポイント増加していました。

 ちなみに物件を選ぶ際に内見をする人も多いと思いますが、実際に物件を見に行かないでオンライン内見を選ぶ人も多く、経験率がコロナ前より11.4ポイントと大幅に増加して、42.3%となっていました。

オンライン内見

情報提供:ハウスコム株式会社

(佐藤圭亮)