BABY JOB株式会社が展開する、紙おむつのサブスクサービス「手ぶら登園」が、このたび全国47都道府県すべてでの導入を達成。これを記念したイベントが2022年11月22日に都内で行われ、ゲストとして杉浦太陽さん・辻希美さん夫妻が出席し、サービスにとっての大きな節目を祝いました。

 保育園や保育所に乳幼児を預けているご家庭にとって、負担になっていることのひとつが「おむつの持参」問題。毎朝その日使用する分のおむつを用意し、取り違えのないよう名前を書き、我が子と一緒に預けるという作業は、ほんの少しの手間ではあるものの、忙しい時間帯だけに大変です。

 BABY JOB株式会社が展開している「手ぶら登園」は、毎月定額で保育園に紙おむつとおしりふきが届き、使い放題にできる、というサブスクサービス。保護者側にとっては毎日おむつを持参する必要がなくなり、保育園側でもおむつの個別管理をする必要がなく業務の負担が減るという、双方にとって便利なサービスといえます。

「手ぶら登園」のシステム

 2019年のサービス開始以来、導入する施設を増やしてきた「手ぶら登園」。2022年6月には導入施設が2000施設を突破し、同年10月時点で全国47都道府県での導入を達成したといいます。

 イベントでは、まずBABY JOB株式会社の取締役事業本部長・脇実弘さんが登壇。「手ぶら登園」のサービス開始に至った経緯と、現状について語りました。

BABY JOB株式会社取締役事業本部長の脇実弘さん

 毎朝おむつを持参する保護者と、そのおむつを個別管理しなければならない保育園。双方の負担を解決するため、2019年にスタートした「手ぶら登園」はユーザーを増やし続け、わずか3年で全国47都道府県への導入を達成しました。

3年で全国47都道府県への導入を達成

 2022年11月現在、導入している保育園などの施設数は2700を突破。現状では毎月100施設の割合で導入数が増え続けているのだそうです。

 続いて、ゲストの杉浦太陽さん・辻希美さん夫妻が登場。2人は4人の子どもを育てていることもあり、保育園におむつを持参した経験を持っています。

アンバサダーの辻希美さん

 辻さんは祝福の言葉とともに「自分のことのように嬉しく思っております」とコメント。杉浦さんも「全国に広がったってことは、全国のママとかパパ、そして保育士の皆さんからのリアルな声が届いた証拠だと思います」と語りました。

アンバサダーの杉浦太陽さん

 47都道府県導入達成を祝し、2人はBABY JOB株式会社の上野公嗣社長と一緒にセレモニーを実施。おむつ型の特製くす玉を開き、祝福しました。

くす玉を開いて祝福

 ここからは杉浦さん、辻さんが残ってのトークタイム。「手ぶら登園」がこれほどの支持を集めている理由について、2人が思う要因は何?という質問に、辻さんは「ゆとり」と回答。「ママたちにとって『ゆとり』というのは本当に貴重な時間だと思うので」と、日々忙しくしている分、ゆとりを持てる大切さを指摘していました。

辻希美さん

 杉浦さんは同じ質問に「新時代」と回答。「社長がおっしゃっていたように『旧時代はおむつに名前書いてたの?』って時代が来ると思うんです」と、これからはおむつを持参しなくていい、新しい時代の幕開けであるとの見方を示しました。

杉浦太陽さん

 現在、乳幼児を保育園などに預けている保護者は、おむつを1日あたり平均5つ持参しているとのこと。施設で保育士さんが取り違えないよう、持参するおむつには名前を書いて識別できるようにする必要があります。

 そこで、今度は2人に「おむつの名前書き」を限られた時間でどれだけできるのか、というチャレンジをしてもらうことに。過去には実生活でもしていたことですが、今年2月に行われたイベントでは規定の時間内に書き終えることができませんでした。

 再チャレンジとなる今回は、11月22日「いい夫婦の日」にちなんで、22秒間で22枚のおむつに名前を書くこととなりました。杉浦さんと辻さんは相談の上、長男「せいあ」くんの名前を書いていくと決定。

おむつの名前書きにチャレンジ

 真剣な表情でチャレンジしましたが、残念ながら規定時間内の達成はできず。どのように名前を書いたのか、見せてもらうと……辻さんは慌てて「あ」の字が裏返し、杉浦さんはスピード優先の殴り書きで、ちょっと文字が判別しにくいという結果となりました。これには2人とも苦笑。

チャレンジの結果発表

 紙おむつは文字を書くことを前提として作られていないため、名前を書くのは結構大変。そういう意味では、名前を書く必要のないサブスクサービスが、どれだけ労力を減らしてくれるかを感じさせてくれます。

 杉浦さんと辻さんは、今年で結婚15周年。それをお祝いするプレゼントとして、BABY JOB株式会社の上野社長から「手ぶら登園」47都道府県導入にちなんだ、47都道府県のお菓子詰め合わせが贈られました。

結婚15周年のプレゼントが贈られる

 ボックスにかけられているリボンは「手ぶら登園」のイメージカラーであるオレンジ色。実は2人の結婚式で辻さんが着たドレスとまったく同じ色でもあり、この偶然に3人は異口同音に「ご縁ですね」と驚いていました。

15年の結婚生活を振り返って、2人は子どもを育てながらも、逆に親として育てられたような気がする、と語ります。夫婦で車を使って移動する際も、話題は自然とお子さんのことになってしまうのだとか。大変なことも多いけれど、新しい発見もあり、とても充実しているそうです。

トーク中の辻さんと杉浦さん

 いつもお子さんと一緒だけれども、時には夫婦だけの時間も欲しいはず。時間にゆとりがあるならば、理想のデートプランは何ですか?という質問に、辻さんは「手つなぎデート」、杉浦さんは「日本一周(つり)」というお答え。

「理想のデートプラン」を見せ合うお2人

 辻さんによると、腕を組むことはあっても、ちゃんと手をつないで歩くというのは意外としたことがないのだとか。「おじいちゃん、おばあちゃんが手をつないでいるのを見ると、いいなぁって思います。手をつないで、いろんなところへ行きたい」とコメント。

 それを受け、杉浦さんは「いろんなところに行きたい?じゃあ日本一周しましょう」と、自身の回答に引きつけて話します。「仕事で日本中行きましたけど、僕は夫婦で回りたくって。手をつないで、初めてのところで一緒に感動したい」と希望を語りました。

手をつないでトークするお2人

 47都道府県、2700施設での導入を達成した「手ぶら登園」ですが、全国には約4万の保育施設があるとのこと。まだまだ導入が進んでいない施設はたくさんあり、今後ますます普及していく未来を感じさせるイベントでした。

取材協力:BABY JOB株式会社

(取材・撮影:咲村珠樹)