自社の防犯製品の威力を自らの身をもって伝えている社長がTwitterで注目を集めています。その社長とは栃木県真岡市にある有限会社佐野機工の佐野さん。

 「#倒されているのは社長」などのハッシュタグで紹介されている動画には、倒されて拘束されている社長の姿が。製品の効果はじゅうぶん伝わりますが、大丈夫なのでしょうか……。

 「佐野機工の防犯製品ラインナップをバチーンと一気にご覧ください」というコメントとハッシュタグ「#倒されているのは全部社長」で投稿された動画には、4種類の製品によって倒されていく佐野さんが映っています。

■ 「不動」「弁慶」「ケルベロス」を同時に受ける姿も

 動画で使用されている製品は、不審者の手足を目掛け押し当てることで瞬間的に巻きつき自由を奪う「不動」と、小型で軽量のさすまた「弁慶」。さらに簡単な操作で不審者を瞬間的に拘束する「ケルベロス」、コンパクトサイズなのでとっさの状況でも瞬時に相手を拘束できる「オロチ」の4種類。

不審者の手足を目掛け押し当てることで瞬間的に巻きつき自由を奪う「不動」

小型で軽量のさすまた「弁慶」

 それぞれの製品で倒された後には、「不動」「弁慶」「ケルベロス」を同時に受ける佐野さんの姿も。最後は手足を拘束されて横たわっています。こ、これは……後で怒られたりしないか心配になるレベル。大丈夫なのでしょうか。

簡単な操作で不審者を瞬間的に拘束する「ケルベロス」

コンパクトサイズなのでとっさの状況でも瞬時に相手を拘束できる「オロチ」

「不動」「弁慶」「ケルベロス」を同時に受ける佐野さん

■ 撮影・編集担当者にお願いされて社長が不審者役に

 佐野機工のSNS担当者に話をうかがうと、防犯製品の開発を始めた2011年の当初から、テストなどで佐野さんが体験することはあったといいます。Twitterの動画のように不審者役で登場してもらうようになったのは、ここ数年なのだとか。

 不審者役で登場するようになったきっかけは、「誰にでも簡単に使える」「使用者と不審者に体格差があっても効果がある」ということを伝えるために、女性社員と佐野さんに撮影・編集担当者がお願いしたこと。ちなみに女性社員は、護身術や訓練などの経験がない一般的な女性とのこと。

■ 相手が社長でも遠慮は一切なし

 女性社員は社長だからといって遠慮は一切なく、とにかく「防犯製品の使い方や効果がちゃんと伝わるように!」「失敗しないように!」という気持ちで、社長に防犯製品を使っていたそうです。特に「ケルベロス」などは衝撃も大きそうで体力的にも大変だったはず。しかし、あれだけやられても佐野さんが怒らないのは、女性社員の気持ちが伝わったからでしょうか。

 Twitterの反響は想像以上で「驚いています」とSNS担当者。自社の防犯製品のことを知ってもらえて嬉しく、「今後もTwitterだけでなくYouTubeなどでも、防犯製品の取扱い方法などを映像でよりわかりやすく案内していく」と力強く語ります。ケガだけはしないように、気をつけてくださいね。

<記事化協力>
佐野機工公式Twitter(@sano_kiko
有限会社佐野機工ホームページ

(佐藤圭亮)