夏といえば「冷やし中華」。中華料理店などで張り出される「冷やし中華はじめました」を見かけると、なんとなく「夏は、これを食べておかなければならぬ」という意味不明な使命感に駆られます。
さてそんな冷やし中華ですが、通常は麺を茹でて、トッピングをのせるという手順でつくります。ところが驚くことに「レンジでチン」して作るという「謎技術」の冷やし中華が登場し、注目されています。マジでどうなってんの?
■ ニチレイフーズによる「レンジでチン」する冷やし中華がマジで謎すぎる
話題になっている「レンジでチン」する冷やし中華を発売したのは、冷凍食品でおなじみの「ニチレイフーズ」。
昨年、2022年3月1日に発売され、半年間で200万食を超えたヒット商品だそうです。ちなみに「“冷凍”冷やし中華」という位置づけ。つまり冷凍食品の扱いなんです。
仕組みがよくわからないのですが、「レンジでチン」することで「冷え冷え」の冷やし中華が食べられるという、まさに謎技術。
レンジでチンとはそれすなわち温めること。なのに冷たいものが出てくる……。矛盾しています。嘘だろ、そんな事があるのか!?本格的な夏本番をむかえるにあたり、これは食べておかなければなりません。
さっそく中を開けてみると、冷やし中華と具材、そして「氷」が入っております。この氷がポイントでニチレイフーズによると
「氷はマイクロ波の影響を受けにくいという特性を活用し、レンジ調理だけで冷たく仕上がる独自技術を開発。手間なく簡単に出来たて冷え冷えの一皿が楽しめます」
ということで、つまり氷のままレンジでチンするということになりそうです。おいおい「氷」を「レンジでチン」しても大丈夫なのか、色々心配はありますが、まずは何も考えずに作ってみることにします。
■ レンジでチンする冷やし中華作ってみた
では作っていきます。レンジは500Wでは3分30秒。600Wでは2分50秒となります。
筆者家庭の電子レンジは、最近調子が悪いので、念には念を入れて、30秒多めに設定。カチンコチンの冷やし中華は食べにくいですからね。
そして出来上がりがこちら。レンジでチンしたのに、なんと氷はそのまま残っている!なんとも不思議。しかし、その他食材は、しっかり解凍されているのです。
電子レンジの調子が悪かったので麺は多少硬い部分もありますが、しっかり箸で持ち上げることができるほどに解凍されています。
具材は、カニカマ・錦糸卵・オクラ・生姜塩漬け・紅生姜。定番ですがどれもおいしそう。こちらもしっかり解凍されております。
続いて「タレ」をここに混ぜていきます。書き忘れておりましたが、この「タレ」は、レンジでチンする前に取り出しておきます。つまりさきにかけない。カップやきそばと同じ方式ですね。
「タレ」をかけて、レンジでチンした冷やし中華が完成。見た目は本当に「冷やし中華」そのもの。これは美味しそうだ。
■ 味の方はいかがでしょう
ここまでは「めずらしいな」「面白いな」ということで、見ごたえはあったのですが、問題は「見ごたえ」ではなく「食べごたえ」です。
食品ですので「美味しい」と感じなければ意味はありません。ということでさっそく、レンジでチンした冷やし中華を食べてみます。
まずは、麺を。通常の冷やし中華であれば、麺はキンキンに冷えているのですが……うん、ちょっとだけぬるいかな。キンキン好みの人は、氷を1個加えて軽くまぜてみるといいかもしれません。もしくはチンする時間を調整するか。
ただ、麺がボソボソするとか、ユルユルになることはなく、ちょうどよい歯ごたえ。
その他具材は、ちょうどいい感じで解凍されており、さすが冷凍食品の「ニチレイフーズ」。マジでこの辺のクオリティの高さには脱帽。
最後に、愛知県民お決まりの「マヨネーズ」ともあわせていきます。商品にはついていないので、冷蔵庫から取り出してちゅるちゅる~。
うん、これで旨さが倍増。マヨネーズで食べ慣れているせいか、ようやく本来の「冷やし中華」の味わいになった気がしました。
以上で、「レンジでチン」した冷やし中華を食べてみたのですが、メリットとしては「麺」を茹でることなく、買ってそのままレンジでチンすれば良いので手間がかからない。とにかく楽ちん。
冷やし中華食べたいな、でも調理するのが手間だな……という方にはもってこいの商品かもしれません。ちなみに、CMは「冷やし中華はじめました」でおなじみのAMEMIYAさんが出演。全くもって「文句なし」のキャスティング。
そして、今年は「ごまだれ味」も新発売。色々始まりすぎなニチレイフーズの「冷やし中華」。まだ体験していない人は是非とも、是非とも食べておくべし!
<参考>
冷やし中華 特設サイト-冷凍食品・冷凍野菜はニチレイフーズ
(たまちゃん)