ネットショッピングの利用時に、毎回驚くのは配送の速さ。注文した翌日には届くことがある等、配送業者の企業努力には頭が下がる思いですが、一方、そこまで急いでいるわけでもないので、荒天時には決して無理をしてほしくない……と考えている方もきっと多くいることでしょう。
もしもそんな要望を伝えられる機能があったら……という労りの想いをカタチにした画像がX(ツイッター)で話題になっています。その名も「台風の時とかは別に無理しなくていいから便」。
画像には通常の「お急ぎ便」や「お届け日時指定便」といった配送内容に加え、「台風の時とかは別に無理しなくていいから便」が追加されています。添え書きには「晴れたらなんかいいタイミングで」といった文言も。確かにこれは積極的に利用したい……!
画像を制作したのは、SNSユーザー「羽流木(わるぎ)はない」さん。漫画家として活動しており、9月12日に自身が原作を務めた「フツーと化け物」第1巻の刊行を予定しています。
■ 荒天時は荷物のことよりも配送業者が心配
話をうかがうと、話をうかがうと、なんでもゲームグッズをかなり前に予約購入したところ、配送時期と台風がバッティングしそうになったのだとか。そこで荷物のことよりも、配送業者が無理をしないだろうかと心配になり、こんな選択肢があったらいいのに、と作ってみたとのこと。
たしかに、状況に関わらず届けてくれるのはありがたいですが、台風ともなると配達にも命の危険性が伴います。おまけに大事な注文商品が雨でびしょぬれになってしまう……なんてケースも。それなら晴れた日に安全に配達して欲しい……と考えるのは、ごく当たり前のことでしょう。
それはどうやら多くの方にとっても同じだったようで、投稿には10万件を超える「いいね」と共に、「めっちゃわかる」「運送業の方は無理しないでいいよ本当に」と、多くの賛同の声が寄せられています。
■ 一方、少しでも荷物を配送したい配送業者側の都合も
その一方で、「どんどん配達していかないと営業所のスペースが圧迫されるのよね」「実は台風時は在宅率が高いから、配達側としては楽」といった声も。配達する側とされる側には考えの食い違いがあるようです。
こうした様々な意見に対し、「私は輸送業界に属していないので、あったらいいなを言うだけなのですが、とりあえず雨や台風の日びしょびしょになって冷たい思いをする人が少しでも減ったらいいなとは思います」と心境を明かした羽流木さん。
これまで実現していないのはもちろん複雑な問題があるからなのでしょう。しかしながら、「こうなればいいのに」という安全に対する理想があるのは事実。
不在でも荷物が受け取れる宅配ボックスや置き配といった仕組みが出来たように、販売側、配送側、受け取り側の三方が、もっと細かくコミュニケーションを取れるようになれば、こうした意見の相違が減るかもしれませんね。
こういうのほしい pic.twitter.com/FuiJ1BiJnW
— 羽流木はない (@warugi871) August 14, 2023
<記事化協力>
羽流木はないさん(@warugi871)
(山口弘剛)