日々起こる小さな幸せ。朝の空が美しい青空だったり、売り切れだと諦めていた本が行った先で偶然みつかり嬉しかったり、はたまた誰かとの時間がとても楽しいものだったり……。

 しばらくすれば忘れてしまうようなほんの些細な幸せだけれど、積み重ねれば大きな幸せとなる。それを具現化した「ハッピー貯金」というものが今ネット上で話題になっています。

 このハッピー貯金。ネット上では数年前から話題になることがしばしば。やり方や名称はいくつかあり、名称は今話題の「ハッピー貯金」の他に、「幸福貯金」「幸せ貯金」などがあります。似たものではキャロル・マックラウドさんの絵本『しあわせのバケツ』にちなんだ「しあわせのバケツ」も筆者個人は聞いたことがあります。

 いずれもやり方はほぼ同じくで、日々感じる「嬉しいこと」「楽しいこと」「幸せだと感じたこと」を大でも小でも気づいたときにメモで残して、それを瓶や箱にいれて貯めていきます。そして、「年の最後に読み返して一年の幸せを振り返る」か「嫌なことがあったら取り出して読み返し」て幸せを再確認するというものです。

 今回話題の発端となったTwitterユーザーのchoss.さんの場合は、年に一度開封して楽しむ派だったようす。昨年末に開封する予定が、1月2日に開封することに。開けてみると貯まった一年分の幸せを振り返りつつ「あんなことあったなーこんなことあったなー」と楽しい気分になれたそうですよ。

 このツイートは2万近くRTされており、「私もやってみる!」という人が続々。中には「続くかな……」という不安を感じる人もいるようですが、choss.さんによると「自分のよくいる場所の手に届くところに紙とペンと瓶を置いておくことと、まとめて一気に書いたり、書き忘れもあったりを「まあいいか」で片付けるのが続けるコツです」と続けるコツを教えてくれました。

 筆者個人としては、choss.さんのようにメモするものを色紙にしてカラフルにするのもコツかもな?と感じました。貯まったとき視覚的にもなんだか楽しげですし。色紙もそうですが、カラフルなものが瓶や箱に詰まっていく様子って、子供の頃もそうでしたがなんとなく楽しさを増す気がするのです。

 なお、先に少し触れた「しあわせのバケツ」は、この幸せをまたまた年単位で貯めていく方法。絵本は「誰かを幸せにすると自分の心にある“しあわせのバケツ”がたまり、いじわるをすればバケツが空になる。親切にすればみんなが幸せになるよ。」というお話ですが、今回の場合は自分が感じた幸せを貯めていく方法に変わっています。しかし、幸せを貯めることで自分も人も幸せになれるという点は共通。ハッピー貯金箱からあふれ出した幸せを、年に一度移し替えていってもよさそうですね。

 どれも普段見落としがちな幸せを再確認する方法には違いないので、新年あけ今年は何かしてみたいな……という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。今年の年末にはたくさんの幸せを感じられるかもしれませんよ。

<記事化協力>
choss.さん(@choss_bun)

(宮崎美和子)