SNSでじわじわ流行しているハッシュタグ「#子育てしてる人にだけ分かるホラー話」。
アートディレクターでグラフィックデザイナーのみやたみほさん(以下、みやたさん)が投稿したイラストに、子育て中のパパママから共感の声が寄せられました。
「これ。
オムツ替えベッド付トイレの謎。
世界一荷物だらけの生き物・赤子育児ママの使うトイレに、【荷物フック】がないこと」
■ オムツ替えベッド付きトイレあるある
「オムツ替えベッド付トイレあるある」としてイラストで紹介されているのは、トイレを訪れたママが、両手に持った荷物を置く場所がなく困っている様子。
言われてみれば、トイレの個室でよく見かける荷物用のフックが、多目的トイレやオムツ替えベッド付のトイレにはないことがあります。
この投稿に「あるある」、「本当にこれ!」、「盲点だった」などの声が寄せられていることから、トイレに荷物を掛ける場所がなくて困っている人は多いようです。
マザーバッグや購入したオムツなど、何かと荷物が多いパパやママにとって、トイレに荷物置き場や荷物フックがないのは辛いですよね。
みやたさんは、子どもがまだ赤ちゃんだった十数年前、「赤ちゃんを乗せたベビーカーごと入れる大きなトイレ」が普及し、その便利さに感動したとのこと。自身の子育て中には、その存在自体が画期的だったため、荷物掛けフックがないことまで考えが及ばなかったそうです。
しかしその後、一般的なトイレのほとんどに荷物を掛けるためのフックがあるのに対し、オムツ替えベッド付トイレに限るとフックがないトイレが多いことに気が付いたみやたさん。数年にわたり観察をしたところ、かなりの確率でそうであるというご自身での結論に至ったそうです。
■ パパやママは「世界一荷物だらけの生き物」
自身の子育て経験から、赤ちゃん連れのパパやママは「世界一荷物だらけの生き物ではないか」と語るみやたさん。
オムツを2袋購入するだけでもサンドバッグ程の大きさになる他、マザーズバッグの中には、粉ミルク・哺乳瓶・お湯、赤ちゃん用のおやつや離乳食、着替えやオムツポーチなどの赤ちゃんグッズがずっしり。
「赤ちゃんの命という世界一大切な存在を運びながら、さらに赤ちゃんを守るためのフル装備を肩から下げ、さらに買い出しの荷物まで運んでいる。なのにトイレにフックがない。これじゃトイレにおちおち入ることもできません」と、パパやママの気持ちに寄り添います。
一方で、一般的なトイレは開き戸の戸当たり部分にフックが設置されていることが多く、扉が引き戸になっているオムツ替えベッド付トイレの場合は同じように付けるのが難しいことも理解できるとのこと。
しかし、実際に困っている人のために、荷物掛けフックを設置してほしいとみやたさん。パパやママと赤ちゃんが安心して過ごせる場所づくりが大切だとし、オムツ替えトイレや授乳室を作る際には、当事者の意見を反映させてもらえたらと願いを語っています。
これ。
オムツ替えベッド付トイレの謎。
世界一荷物だらけの生き物・赤子育児ママの使うトイレに、【荷物フック】がないこと。 pic.twitter.com/o8biBOvTHS
— みやたみほ Graphic design (@miho_kivi) July 15, 2023
<記事化協力>
みやたみほ Graphic designさん(@miho_kivi)
(一柳ひとみ)