今や子どもから大人まで幅広い世代に親しまれているガンプラ(「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデル)。つい先日も、ガンプラを宮司と巫女仕様にして神社に奉納されたというのが話題になりましたが、そんなガンプラが組み上がっていく様子をコマ撮り撮影にしてアニメーション化した動画がネット民の話題を呼んでいます。

 この動画を撮影したのは、折り紙やガンプラのコマ撮りアニメやパワーポイントで遊ぶ動画などを趣味で作成している、折り紙を折るGeeTeeさん。「意思を持ったガンプラパーツたちがちょこまか動き回り、完成目指して合体していくコマ撮り動画を作りました。音量ONでご覧いただくと可愛さ&間抜けさがより楽しめます!笑」と、その動画をツイッターに投稿したところ、多くの反響が。

 組み立てているプラモデルは、モビルスーツのサザビー。最初に組み上がった頭部がちょこまか動き、組み上がった片腕の手のひらに乗っかってポーズを決めたり、胴体部分と頭を乗せた片腕が衝突事故を起こしたり、ファンネルの砲台に何故か頭部が挟まってしまい、左腕が動いて胴体の上に乗せられたりとユーモラスな動きをしています。

 この動画を見た人たちからは、「途中で交通事故ってるのが何とも言えず可愛いです!笑いました」「足だけでホバー移動する時膝曲げてるのが芸細かくてすきです」「ギャグもあり、見せ方がすごく面白いと思いました!」などなど、感想が次々と寄せられています。動きに合わせた効果音も見事にはまっていて、見た人はみな思わず笑顔になっている様子。ガンプラ自体をあまり知らない人でも面白さを感じられる映像になっています。

 折り紙を折るGeeTeeさんによると、作成して使用した画像総使用枚数は1145枚、制作時間は撮影と組み立てで3日間30時間ほど、動画編集が1週間少しずつ作業して20時間ほどで完成されたとの事。元々、折り紙を折るGeeTeeさんは折り紙創作が趣味で、折り上がっていく過程も動画で見せる事ができたら、と動画制作を始められたのだそう。2015年頃から始め、本格的に光源や撮影手法、動画の展開などを深く考慮して制作をするようになったのがここ1年くらいなのだそう。

 「最後はかっこよく決める!でも過程はゆるゆるシュールに」という方針で作られたというこの動画。「動画の展開は、制作開始前に頭の中である程度妄想で組み立てる程度です。制作途中で方針を変えたり他の表現を思いついて追加していく場合もかなり多いです。特にガンプラはパーツがある程度組み上がると『思ってたのと印象が違う形になったな…』というのが多く、作りながら都度次の展開を試行錯誤で考えていきました」と、動画作成の方法について語ってくださいました。細かい脚本やコンテなどは作らず、その都度展開を考えてこれだけまとまるのだから、すごいとしか思えません。

 今後の動画の作成について聞いてみたところ、「今回想像以上にガンプラ動画で反応をいただいたので、引き続きガンプラはたまに作っていこうと思います。元々折り紙を題材にした動画が本業(?)なので、次は是非、折り紙コマ撮り動画でバズりをいただきたいと思っています!」と意気込みを語ってくださいました。

 ツイッターに投稿されている動画の高画質高音質な全編版はYouTubeにもアップされていますので、こちらもぜひご覧ください。ついつい引き込まれてしまいますよ。

<記事化協力>
折り紙を折るGeeTeeさん(@origami_GeeTee)

(梓川みいな)