ミリタリーな話題をマニア目線でお届けしている、鉄砲蔵の「ミリタリー魂」。今回は年末も押し迫った12月23日にメイド喫茶「ふれんどりぃふぁいあー」主催で行われたバーベキュー付きの忘年会サバイバルゲーム大会をレポートします。
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僕は休日、特に予定がないときは秋葉原をブラブラしてサバゲーに使えそうな道具を探し回ったりメイド喫茶を巡ったりしています。
その中の一つに「ふれんどりぃふぁいあー」というメイド喫茶があるのですが、店内にはエアガン用の試射場があったり、銃の貸し出しサービスもあるため、サバイバルゲーマーのたまり場になっています。
今回はそのメイド喫茶が忘年会を兼ねたサバイバルゲームを主催することを知り、参加してきました。
ちなみに、忘年会と言うことで、大いに酒を飲むサバゲー大会となるため「車を運転して会場に来る人だけ飲めないのはあまりにも気の毒」……ということで観光バスを借り切っての送迎付きになっていました。
サバゲー会費5千円とは別にバス代2千円、計7千円の料金ですが、これは決して高くありません。
例えば僕の場合では、東京都大田区にある自宅の最寄り駅から今回会場となるフィールドの「エリア51」まで電車やタクシーを乗り継いだら交通費だけで往復5千円はかかります。そうなると今回のバス送迎。秋葉原駅から歩いて5分ほどの「ふれんどりぃふぁいあー」店舗から往復で2千円ならかなりお得な料金となっております。
さて、前置きはここまでにして、飲酒可の忘年会とサバゲーのコラボレーション。どんな雰囲気になるか早速レポートしていきたいと思います。
今回、送迎に使用されたバスの前で店長のケンさんが記念撮影!今回は約45人乗りのバスに乗客は27人とゆったりで、みんな冗談を言いつつ笑いあっての2時間ほどのバス旅行。
到着すると現地は駐車場17台収容、フィールドは80m×110mくらい、鬱蒼とした森林フィールドでした。当日は現地集合組も合わせると、50名ほど参加者がいました。
さて、今回フィールドに使用する千葉県のサバゲーフィールド「エリア51」に到着するとなんとサバゲー準備エリアのセーフティゾーンにコタツ出現!
今回、忘年会を主催したメイド喫茶のオーナーさんが持ち込んだもので、カセットコンロのガスで作動する発電機で暖めているそうです。女性メンバーやオーナーさんが冬の室内さながらに暖をとったりお菓子を食べたりしてくつろいでいました。
今回、貸し切りで使用するフィールドでは必ずエクセル社製カラーバイオ弾を使用する規則になっており、他のフィールドのように白いバイオ弾の使用は禁止となっています。
バイオ弾とは野山に放置していてもおよそ3年ほどで微生物の働きで土に還るというもの。土に還るといっても3年の間白い弾が無数に散らかっては野山で目立つため、土や葉の色に染めてあるそうです。色は重さによって変えてあり、0.2g弾は1700発入りで茶色、0.25g弾は1500発入りで緑の葉と同じ色合いのオリーブ色です。今回、僕は事前に銃を弾に合わせて調整するために秋葉原や御徒町で購入したため945円~1000円かかりましたが、現地購入なら600円とかなりお得でした。
さて、お待ちかねのゲームです。
今回は秋葉原へ行って2100円で購入したキーホルダー型ビデオカメラをビニールテープで銃口にくくりつけてゲームの様子を撮影してみました。
このマイクロカメラ、3時間の充電でおよそ2~3時間使用でき、動画の画素数は720×480で、今回の用途には充分。サバゲーの緊張した雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
▼「忘年会サバゲー」でのヒット動画
http://www.nicovideo.jp/watch/1357544245
このカメラ、非常に安価で小型のため、今後は数を増やして珍しい銃を持っている人に出会ったらその銃にくっつけさせてもらい、それぞれのメンバー視点の戦術を研究してみようかと考えています。
さて、お待ちかねのバーベキューパーティーとビンゴ大会です。
バーバキューパーティーでは牛肉のステーキを腹一杯食べられたほか、缶ビールも一本500円で販売されていました。
僕自身は元々酒は飲めないのですが、普段のサバゲーでは車を運転して来る人が多いせいか、飲酒している人はめった見かけません。しかし今回は酒を飲みたい人はバスの送迎を積極的に利用し、行きがけですでに酒盛り状態の人がいました。
それと合わせて行われたビンゴ大会の賞品が豪華でした!当選者は両名とも顔出し可、とのことで写真を掲載させていただきますが、当選賞品の東京マルイ製電動89式小銃は46380円相当、同、東京マルイ製VSR-10は17800円相当。当選者のみなさん、満面の笑みでした。これからこの銃たち、フィールドで大いに活躍してくれるでしょう。
「ふれんどりぃふぁいぁー」ゲーム独特の派手なファッションの方々。
赤い上下スーツの方は自動小銃を三つ束ねて一度に三倍の弾をバラ撒けるようにしたそうです。ロシア製の戦闘ヘリなどではこういう考え方は見たことがありますが、一人で手に持つ銃ではエアガンでしか見かけません。銃本体と弾の合計重量が軽いエアガン独自です。
両手におもちゃのチェーンソーを持つ人もいますが、なにせプラスチック製の刃を持ち、音だけを電子音で再現したオモチャなので危険はありません。「ふれんどりぃふぁいぁー」の場合、たとえ弾の出ないタイプのモデルガンや子供用のオモチャでもやられる側が気に入ってくれれば「うお!カッコイイ!ヒット!」などと自主的に負けを認める風潮があり、使える武器の幅を広げています。
こういったいい意味での遊び感覚こそスポーツには重要ですね。
このチームでしか見かけないタイプの人も。銃にクリスマス飾りを付けており、点滅する七色のランプが光っていました。僕も同じようなものを部屋の飾りにしたことはあります。ガンマニアはやはり偽装を施した銃とクリスマスツリーが重なるのでしょうね。
このチーム、普段から仮装パーティーのような人々はいましたが、クリスマスイブ前日のこの日は特に多くいらっしゃいました。一般の方々にはちょっと特殊に見えるかもしれませんが、これが私たちミリタリーマニア独自の祝い方となります。
そして帰り、バスはまた出発地点のメイド喫茶に付けてくれました。ついでなのでそこで食事を兼ねて一服。深夜までエアガン、サバゲーの話で気の合う仲間同士、談笑して過ごすことができました。普段の現地集合、現地解散のゲームでは味わえない、くつろいだ気分でした。
バスがフィールドを出るときに店長がおっしゃった「自宅に着くまで、帰りの道中もサバイバルゲームです。」という言葉、どこのフィールドでも耳にします。
サバゲーに限らずどんなスポーツでも無事帰宅するまで気を抜くべからず、ですね。
来年は1月末から2月初めあたりにまた新年会サバゲー開催の予定だそうです。今から楽しみですね。
▼取材協力:
シューティングメイド喫茶「ふれんどりぃふぁいあー」
http://friendlyfire.jp/
(文・写真・動画:鉄砲蔵)