この数年、一部の幼稚園、保育園、小学校では、「花育」という取り組みが行われているそうです。

2014年に華道家らが中心となって発足した一般社団法人ジャパン・フラワー&コミュニケーションズ(jaflac)によると、jaflacでは特に生け花の「一花一葉」という表現でプログラムを構成し、スタートの2014年は43園・校で実施、2015年には既にリピート校含め72園・校まで実施を増やしているそうです。

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花育

他にも生花店など業界団体や卸売業者が2008年に発足した全国花育活動推進協議会では、セミナーを実施したり、花育を指導する人向けマニュアルをネットで無料配布するなど教育する側を積極支援。最近ではjaflac監修の元、『hanaikuかびん』というものが開発され、普及にも努めています。

『hanaikuかびん』は一見するとシンプルな普通の花瓶。お値段も850円(税込)と割とお手頃。ただ、小さい子供でも毎日お世話や観察がしやすいよう、握りやすく間口が広めにとられていたり、植物が水を吸って生きていることが分かるよう目盛りをつける工夫がされているそうです。

「花育」では、花に触れることを通じ、子供達に生き物の命の繊細さ、強さ、美しさに気づく心を身につけさせ、表現力や創造力の向上に役立つとされています。

最近は自宅にお花を飾る家がめっきり減ってきていると聞きます。専用花瓶でなくても、小さいお子様のいる家庭では子供と一緒にお花を飾ることを通じて、何か新しい可能性を発見できるかもしれません。