月刊アフタヌーンで掲載されて人気を呼んだ漫画『臨死!!江古田ちゃん』の作者であり、現在同雑誌で『あさはかな夢みし』を連載中の瀧波ユカリさんのツイートをきっかけに、この寒い時期擬物化された「たんぽ(湯婆)」のハッシュタグが話題です。
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産後の数年を湯たんぽならぬ子たんぽで過ごし、現在は布団を自分の体温で温める能力がなくてつらい。布団乾燥機を仕込まないでひとりで寝た時は、布団が体の熱をギュンギュン吸い取って、朝には布団の中で冷たくなった状態の自分を発見する。明け方、目が覚めた子たんぽが潜り込んでくるとありがたい。
— 瀧波 ユカリ (@takinamiyukari) 2016年1月13日
#子たんぽレビュー#夫たんぽレビュー#妻たんぽレビュー#犬たんぽレビュー#猫たんぽレビュー
みなさんのレビューをお寄せください^o^
— 瀧波 ユカリ (@takinamiyukari) 2016年1月13日
瀧波さんが「みなさんのレビューをお寄せください」と呼びかけたのは「#子たんぽレビュー、#夫たんぽレビュー、#妻たんぽレビュー、#犬たんぽレビュー、#猫たんぽレビュー」の5つ。
これらにハッシュタグ(#)がつけられて現在Twitter上で話題になっているわけですが、何のことかと言いますと、布団の中で添い寝したときにまるで湯たんぽの代替品のようになってくれる子供だったり夫だったり犬だったりする対象のことを指して商品レビュー風に語っているのです。
それにしても言い得て妙なこの例え。
瀧波さんご自身もまずは#子たんぽレビュー と#夫たんぽレビュー をアップしていらっしゃいました。
子たんぽ10ヶ月待ってゲットしました!最初のうちは数時間おきに燃料を注入したり非常ブザーを止めたりするのが大変でしたが、今では少し絵本などを読むと大人しくなって布団を温めてくれます。子たんぽの方からくっついてくるのでポカポカです!たまに液漏れを起こすので星4つ。#子たんぽレビュー
— 瀧波 ユカリ (@takinamiyukari) 2016年1月13日
う〜ん…子たんぽを知ってしまうと、やはり「固さ」が気になってしまいます(´・ω・`)あとやはり、経年の影響か末端までは温まらないようです。でも「めくれた布団かけ直し機能」はとても良いです!時々荒唐無稽な寝言を口走るのはバグなのかな?今後に期待もこめて、星4つ。#夫たんぽレビュー
— 瀧波 ユカリ (@takinamiyukari) 2016年1月13日
それによると子たんぽはどうやら夜泣きなどが大変だったけれど絵本などを読み聞かせてあげると落ち着いてくれるそうで、実に微笑ましくお子さんへの愛情を感じることができました。
さて、このたんぽ擬物化ハッシュタグ、Twitterではどんな反応かと言いますと、予想通り犬たんぽや猫たんぽについてはAmazonなどのレビューに準えて☆5や☆4の高評価が目立っていました。加えて、子たんぽの場合は母性を感じる優しくて温かいものが多数。
しかし、#夫たんぽレビュー に関しては辛辣なものが多く、子たんぽをゲットした機会に乗り換えていたり騒音などの不具合により仕舞っているという声が多くあったりと、寒い冬にさらに心まで凍てついてしまいそうなものがちらほら。
では逆に#妻たんぽレビュー はどうだろうと調べてみたところ、ごくごく少数しかアップされていませんでした。
この結果を鑑みてみるために新婚の友人に聞いてみたところ、
「夫たんぽ? 結婚しちゃうとやっぱり気恥ずかしさもあって特にtwitterなんかのオープンな場では「夫たんぽ最高!」なんて書けないよね。実際はうちみたいに寝るときはぎゅっとしてる、なんていう夫婦は結構いると思うけど。あと、本当に夫婦仲がまずかったら夫たんぽレビューなんて書かないと思うよ」
とのご意見。つまり世間の奥様方は本当にそう思っている反面実は旦那様への愛情に溢れているのだと気づかされました。
瀧波さんが提唱されたのは5つのたんぽでしたが、この他にも恋人たんぽなんていう熱々のものもありえるよね……と思いつつおなかの上に犬たんぽを乗せて冬将軍討伐にいそしもうと誓う筆者でした。
▼協力:
瀧波ユカリさん(@takinamiyukari)
(文:大路実歩子)