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鉄腕DASHで絶賛された「うつぼ」 衝撃のさばき方が話題

うつぼって食べたことあります?
そうです、あの牙むき出しのいかにも獰猛そうな魚です。水族館にいたり海の中にいるのは見たことあるけど、食べられるの!? というのが多くの方の意見だとは思います。

1月17日の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)では洗濯機でうつぼのぬめりを取るというシーンが放映されて、話題騒然でした。けれど、そのお味は城島リーダーが絶賛している通り、素晴らしいのです。

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    海のギャング「うつぼ」

    海のギャング「うつぼ」

    食べ方は、から揚げ、薄づくり、干物に鍋と色々あり、一度食べるとやみつきになると言われています。でも一般だと中々手に入らないし、入ったとしてもさばきかたが分かりませんよね。

    (c)高知県

    (c)高知県

    ところがつい先日、高知県庁が発行している『とさぶし 第13号』でうつぼのさばき方が紹介されネットでも話題になっていました。コーナー名はズバリ「うつぼ解体新書」。

    ▼うつぼ解体新書

    高知県須崎市のうつぼ職人・細川国男さんがさばきかたを伝授してくれています。細川流では、まず尾びれを切ってから「洗濯機で20分、よくすすぐ」のだとか。ザ!鉄腕!DASH!!でも話題をさらっていましたが、やっぱり洗濯機が登場するようです。

    (c)高知県

    (c)高知県

    うつぼはとにかく生命力が強く死んでからも体からぬめりを出し続けるために、金たわしでこするよりも随分と効率がいいのだそうです。さらに血抜きの効果もあるため洗濯機は一石二鳥。洗濯機が調理器具として使われるというのは一瞬ギョッとしますが、でも理由を聞けば納得です。そして綺麗に洗った後は、骨が多いために内臓を取って丁寧に薄く削ぎ切りにしていくそうなのですが、手順が複雑で何とも大変な作業であることが窺えます。

    うつぼの解体に洗濯機を使うのって高知県の人にとって一般常識なんだろうか……と思い、高知市内の魚屋さんに聞いてみたら「うつぼを捌くには熟練した技術が必要なため、ここいらの魚屋の人たちは皆捌くことができないと思います。なので、須崎市から捌かれたものを仕入れています。洗濯機を使うというのは初めて聞きました」とのことでした。なるほど、プロの魚屋さんでも難しいという技術。解体新書を読んだだけでは一般の人がさばくのはどうも難しそうですね。

    ちなみに高知県では、うつぼをタタキにして食べる食べ方が人気だそうです。うつぼのタタキは1パック(500g)が約4500円ほどで売られており、ネギなどの薬味をたっぷりかけてさっぱりしたポン酢などでいただきます。味は淡白で歯ごたえがあり日本酒にぴったり。お酒好きな高知の人に愛されてやまないメニューだそうですよ。
    職人さんが苦心して捌いたうつぼのタタキ。高知に行く機会があれば、ぜひ一度味わってみてくださいね。

    うつぼのタタキ

    うつぼのタタキ


    ポン酢などでさっぱりいただきます

    ポン酢などでさっぱりいただきます

    ▼出典・協力
    『とさぶし』第13号より(『とさぶし』公式サイト
    ※記事中の書籍画像は高知県[(c)高知県]の許可を得て紹介しています。

    (文:大路実歩子)

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