水素が発生するパック型入浴剤をお風呂に入れた際、直接触ると火傷をする恐れがあるとして国民生活センターが注意を呼びかけています。
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水素系入浴剤は美容や健康によいと話題になっていますが、パック型の水素系入浴剤はお風呂に入れると酸化カルシウム(生石灰)が水と反応して表面温度は約90度という高温になってしまうため専用のパック容器に入れてから浴槽に入れ、直接触れないで使用するようになっているそうです。
しかし、入浴剤を誤ってお湯の入った浴槽内に落としてしまい拾おうとした7歳児が火傷を負ってしまったという事例があり、また、パックをお湯に入れてすぐに浴槽から出したときに高温の蒸気が発生し、それに触れてしまう可能性や、パック容器の隙間から子どもの細い指が入り込んでしまって火傷をしてしまうという可能性が高いため、使用する場合は子どもに触れさせないなどの厳重な注意が必要なようです。
泡が発生するタイプの入浴剤には多く市販されている炭酸系のものがありますが、これには水素は使用されておらず火傷の心配はありません。
炭酸系の入浴剤と水素系の入浴剤を間違えないよう気をつけることも大事ですね。
▼参考
発熱反応を伴い水素を発生するというパック型入浴剤-使い方によっては、やけどのおそれも-(国民生活センター)
(文:大路実歩子)