美しいカバー表紙がデザインされた、『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』が8月28日に日経ナショナル ジオグラフィック社より発売されました。
この本は、かつては実在すると思われていた国、島、都市、山脈、川、大陸、種族など幻の世界を描いた、130点を超える美しい古地図と貴重な図版・写真を掲載したビジュアル書籍です。
アトランティス、悪魔の島、エルドラド、オーストラリアの内陸海、朝鮮島、ブレスター・ジョンの王国、カラハリ砂漠の古代都市、パタゴニアの巨人、カルサ・マリナの海の怪物たちなど伝説や言い伝え、探検家の誤解、誇張や嘘など、歴史を翻弄した「あるはずのない幻の世界」が収められています。
地図に描かれた幻の世界は、遠い過去の話だけではありません。メキシコ湾にあるとされていた島「ベルメハ」は、1540年にアロンソ・デ・シャーベスにより記録されていますが、様々な分野の科学者チームが航海に出発し、その存在が幻の島だとわかったのは2009年のことです。今も想像上の国や島が事実としての仮面をかぶり、発見されないままでいるかもしれません。そんな思いに耽る、未知なる世界に旅立つ冒険心を解説と共に味わうことが出来る一冊です。
本はエドワード・ブルック=ヒッチング著、関谷冬華訳/井田仁康 日本語版監修ハードカバー256ページ、サイズは252m×196mmで2,700円(税抜)です。
(天汐香弓 / 画像提供・日経ナショナル ジオグラフィック社)