音声で案内する家電製品が増えてきました。オーブンレンジ、エアコン、冷蔵庫、空気清浄機、ロボット掃除機、給湯器、そして対話ができるホームスピーカーなどなど。そんな喋る家電たちは、音声で案内してくれることにより分かりやすい反面、少し困ったことも起きているようです。

 今話題になっているのが、ツイッターユーザーNyachi‏さんがつぶやいたこの内容。

「キッチンから突然『電池が消耗しています。交換してください』って音声が聞こえたんだけど、それを言ったのが湯沸かし器なのかガス台なのか炊飯器なのかオーブンなのか報知器なのかアレクサなのかインターホンなのか分からないので、そろそろ家電は話す前に名乗ってほしい。」

 ちなみにアレクサとは、Amazonが提供している音声だけでリモート操作できるスマートスピーカーの名前。言葉で指示を出すとそれに応えて反応を返してくれるもの。

 そしてこのツイートにはたくさんの反響が寄せられています。中でもシャープ公式アカウントは「しゃべる家電を作りまくっているメーカーですが、おっしゃるとおりだと思いました。」とリプライ。「名乗りは近いうちにほんと一般化するような気がします」とも。

 リプライ欄ではどの声優でどんな話し方をしてくれるといいなという「自分の欲しい喋る家電」を語る人から、「うちの家電も喋るやつだけど喋ってくれなくてもいいのに」といった反応まで様々。

 Nyachiさんの場合、ガス台の電池切れだったそうですが、今どきのガス台って喋るんですね……。お風呂の給湯器の「お風呂が沸きました」とか言う音声案内はすでに一般的ですが、今後喋る家電がどんどん増えてきたら確かに「名乗り」の需要は高まりそう。

 音声案内は視覚障害者にはとてもありがたい機能。アラーム音だけでは判別しにくいことでも音声で不具合を教えてくれると対処もしやすいものです。が、これだけ色んな家電が喋るようになると、そろそろ「冷蔵庫です!ドアが閉まっていません」とか、「空気清浄機です!フィルターを掃除してください」とか、「石油ストーブです!着火用の電池を交換してください」などなど。家中のあちこちから声がかかると、なんだか賑やかなような、突然言われるとビックリしちゃいそうな?

 音声案内も個性的だと判別しやすいのですが、まだ話し方に個性があるものはほんの一部ではないかと思います。さらに言えば、そのうち家電同士が音声で認識しあって互いに喋り始める時代も来そうですよね。そんな未来……もし実現したらそれはそれで楽しそう。

<記事化協力>
Nyachiさん( @nyachi)

(梓川みいな/画像・イラストAC)