2018年2月6日(現地時間)、ボーイングは開催中のシンガポールエアショウで、B737MAX-10の詳細仕様が確定したと発表しました。2020年には航空会社への引き渡しを始める予定としています。
B737MAX-10は、ボーイングのベストセラーである小型旅客機B737の最新バージョン、B737MAXシリーズのもっとも大きなモデル。2017年のパリ・エアショウで開発が発表され、現在までに18の顧客から416機のオーダーを集めていました。
B737MAX-10は、737MAX-9より胴体長を66インチ延長した全長43.8m、最大230席となる機体。航続距離は3300km(補助燃料タンクを装着した場合6110km)です。CFMインターナショナル製のLEAP-1Bエンジンを装備し、競合モデル(エアバスA321neo)に比べて5パーセントの運航コストが低減され、同じく5パーセントの1席あたりの運航マイルコストが低減されるといいます。
B737MAXシリーズは、2017年からB737MAX-8が運航を開始しており、すでに180万人以上の乗客が利用しています。MAX-7はまもなく初号機の飛行試験が始まり、MAX-9も数週間のうちに顧客への引き渡しが始まるとのこと。シリーズ全体では、すでに92の顧客から総計4300機以上ものオーダーがあり、ボーイング史上もっとも売れ行きの良いモデルとなっています。まだ日本の航空会社が導入するというアナウンスはありませんが、多くのLCCが採用していることもあり、日本の空港で目にする機会も多くなると思われます。
Image:Boeing
(咲村珠樹)