うんこで救える命がある……割と大真面目に言っています。臭い、キタナイの代名詞みたいなうんこですが、実は健康の大事な情報が詰まっているのです。うんこを観察して報告するだけで課金の代わりにゲームができる。そんなスマホゲームのクラウドファンディングが目標金額を達成しました。
外科医の石井 洋介医師が代表を務める「日本うんこ学会」がリリースするヘルスケアスマホゲーム「うんコレ」のプロジェクトが3月16日にクラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」での目標額を突破し成立しました。
「うんコレ」は非営利の同人サークルとして、全員ボランティアのメンバーにより作成された奇跡のゲーム。擬人化された腸内細菌たちとともに謎の生命体「クリーブス」から「ウントピア」を守るため日々の排便状況をアプリ内「カンベン」で報告する事で敵を撃破する為の腸内細菌の擬人化キャラ「コロナイゼーション」が手に入るという仕組み。
現役外科医主催監修のもと、神絵師たちが擬人化に成功した細菌たちはどのキャラも魅力たっぷり。「日本うんこ学会」会長の石井医師は自身が潰瘍性大腸炎となり血便や人工肛門の経験も。その経験から生まれた「便を観察することの大切さ」の意味を広くたくさんの人に知ってもらいたいという強い熱意から「日本うんこ学会」を設立、ゲームを通して大腸の健康を意識してもらおうと「うんコレ」の開発に着手したのでした。
クラウドファンディングの終了は2018/4/20 23時 59分。現在設定しているストレッチゴールは以下の通り。
・400万円:海外展示会への出展(SXSW・アルスエレクトロニカ等を想定)に挑戦します。
世界で初の課金の代わりにうんこ報告をするヘルスケアゲームは世界初の試みであるため、この取組を世界に向けて発信していくための準備費用にさせて頂きたいと考えています。
・500万円:誰もが知っているアニメやゲームで活躍している声優へ1役ボイスの依頼をします。
うんコレは毎日継続利用していただくことを目的としています。続けるモチベーションとして、好きな声が毎日聞けることが有効だと先行調査で示唆されています。このため、聞き覚えのある声優さんにボイス収録を頂くことで、毎日継続するモチベーションの一つにしてもらう計画です。(選定は学会内で協議し決定させて頂きます)。
・600万円:日本うんこ基金の創設
当学会の理念であります、腸内健康を良くして、「先生うんこにいってきます」と自然に言える社会の実現をより加速させるために、日本うんこ基金を創設し、挑戦している研究者や実践家達をヒト・モノ・カネ・情報の観点からサポートしていきたいと考えています。
また、4月28日〜29日に幕張メッセで開催されるニコニコ超会議2018への出展も決定しており今後の展開も見逃せません。
検便で大腸がんの早期発見に繋がった例も多数あるのに健診率はなかなか向上しない、そんな現状をゲームで打破できたらと筆者も応援しているこのプロジェクト、今後の動向が気になりますね。
(梓川みいな)