近年増加している、害獣被害。畑のシカやイノシシ、サルなどの食害以外にも家屋の天井裏に侵入して棲み着き、建物に被害を加えるタヌキやハクビシンも問題となっています。そんなハクビシンが天井裏に棲み付いた結果、とんでもない事になっている様子がSNSに投稿されています。
バイクツーリングの様子「モトブログ」の数々をYouTubeに投稿しているアシカ★レコーズさんの自宅にどうやら長年棲み付いていたらしい、ハクビシンのつがい。先日の長期にわたる大雨で傷んでいた天井の板がハクビシンの重みに耐えきれなくなったのか、ついに天井板が抜け落ちてしまいました。そして板と一緒に落ちてきたハクビシン。
「ずっと天井裏で生活してたハクビシン夫婦が腐った天井板ぶち抜いて落ちてきた…」と、その時の様子をツイッターに投稿しています。この天井裏にハクビシンが棲み付いていた事には以前から気が付いており、糞尿被害もあったものの、改修工事を予定していた事もあってそのまま工事の時まで様子を見ていくつもりだったという事です。が、それを待たずして天井裏から降ってきたハクビシン。この様子を見た人たちからは、「天井裏にフンの山が出来てるはずなので、業者を頼んで撤去・消毒してもらわないと、あとから虫が湧いて大変なことになります。うちもやられたので。」という体験談が寄せられたり、落ちた天井板付近に置かれている年代物のテレビが気になる人が出たり……。
https://twitter.com/ashika_records/status/1016818647581380608
年代物の日本家屋というアシカ★レコーズさんの自宅は隙間の多いつくりという事ですが、一度天井裏に動物が棲み付いてしまうと、糞尿による柱や板の傷みや、ノミやダニといった病原性害虫が発生したりと衛生的にも悪影響となってしまいます。落ちてきたハクビシンたちにはアシカ★レコーズさんの自宅にいる飼い猫も迷惑していたようで、「ハクビシンとかマジで勘弁してほしい」と憤慨している模様。
ハクビシンやアライグマについての被害は近年、郊外の住宅地でも相次いでおり、日本各地での被害が報告されています。東京都でも住宅街にハクビシンが棲み付いていたという例があり、「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」を策定し、本格的な被害対策に乗り出しています。郊外の畑を食い荒らす食害以外にも、電線を渡って家屋の天井裏に入り込み繁殖する、一か所に糞を溜める、天井裏を駆け回る騒音など生活に支障をきたす事も多々。また、空き家に棲み付いて周辺地域に被害が出るといった例も相次いでいます。
宅地開発などで人間の居住区が野生動物がいた場所と被る事でこうした住宅地での害獣被害も広がっているようですが、里山でも以前から問題となっている害獣問題。放置する事によって健康被害もあるので、現在問題を抱えている住宅では早めの対策を行った方が良さそうです。
<参考>
野生鳥獣被害防止 マニュアル – 農林水産省ホームページ(PDF)
アライグマ・ハクビシン対策|東京都環境局
<記事化協力>
アシカ★レコーズさん(@ashika_records)
(梓川みいな)