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正解のない不思議な絵描き歌 AmazonAlexaスキルに「こたえのないえかきうた」登場

 アマゾンのスマートスピーカー「Echo」などに搭載されている音声サービス「Alexa(アレクサ)」。様々なデベロッパによって機能が拡張できるのが大きな特徴ですが、そのうちの追加機能である「Alexaスキル」で、サントリー食品インターナショナルが不思議な「えかきうた」機能を発表しました。なんとこの「えかきうた」、何ができあがるかわからない「こたえのないえかきうた」なんです。

  •  通常、絵描き歌は「〇〇のえかきうた」として、特定の題材を簡単に描きやすくするために作られます。なので、歌を聞いて描く方は、最初から完成予定図が頭の中にあって、それと歌の歌詞を照らし合わせて形を描いていきます。つまり、歌は特定の題材を描く際のガイド役として、描く人との共同作業をしているわけです。

     ところがこの、グリーンダカラブランドが配信を始めた「こたえのないえかきうた」は、ちょっと違っています。「Alexa、えかきうたをスタート!」と話しかけると、サントリーの「GREEN DA・KA・RA」テレビCMでおなじみのメロディーにのせて、毎回異なる歌詞のフレーズがランダムに組み合わされてAlexa(声は「虹の都へ」などで知られるアーティストの高野寛さん)が歌っていきます。歌詞は各小節ごとに組み合わされるので、そのバリエーションは1万通り以上。もちろん「〇〇のえかきうた」といった、特定の題材は設定されていません。歌詞が絵を描くガイド役なのは確かですが、そのガイドさんは目的を持っておらず、だからこそ「この絵描き歌は、いったい何ができあがるのかな?」と楽しむことができるのです。

     たとえば、歌詞に「まるが ひとつ あったとさ」とあったら。その「まる」の大きさや、紙のどこに描くか、描く人の自由です。続けて「しかくを ひとつ かきましょう」と歌われたら、その四角の大きさや、先に描いた丸とどう関連づけるかは、描く人の考え方しだい。こういった具合に要素を積み重ねていくと、同じ「えかきうた」で描いたにも関わらず、描く人によって全く違う絵が完成していきます。


    ■「こたえのないえかきうた」一例

    ♩~
    まるがひとつあったとさ
    しかくをひとつかきましょう
    めだまをふたつつけまして
    たまごをひとつおきましょう
    くもがもくもくでてきたよ
    ぼうをよんほんかきましょう
    さんかくふたつかきますと
    (ドラムロール)できたのは何ですか?

     描く人のアプローチの仕方で、この「こたえのないえかきうた」は様々な楽しみ方ができます。歌詞の続きを予測して描いていくと、途中で予想と違う歌詞が出てきて軌道修正を迫られたり、逆に行き当たりばったりに歌詞の要素を積み重ねて、なんだか不思議なものができあがったり。

     テストモニターに参加した親子の感想では「最初はなにができるかわからなかったけど、やってみたら楽しくなってきた」や、「へんなものをたくさん描くのが楽しかった」という子供の声や、「最初は『ちゃんとできるかな? 大丈夫かな?』と思っていたが、枚数を重ねるごとに描けるようになり、『まだ柔軟性があるんだなぁ』と思いました」という親の声も。

    10歳男の子が描いた絵

    7歳女の子が描いた絵

     絵描き歌といえば子供のもの、というイメージもありますが、このAlexaスキルは、大人が挑戦しても思いがけないものができる楽しみがありそうです。歌詞に出てくる要素をどう捉え、想像してどう組み合わせていくか。パーティーゲームとしても楽しめそうですね。「想像力」と「創造力」が鍛えられる、なかなか面白いAlexaスキルです。

     利用方法は、Alexaを搭載したデバイスなどの管理用アプリ「Alexaアプリ(iOS/Android)」内のスキルメニューから「グリーンダカラ こたえのないえかきうた」を選択して有効化します。その後、スマートスピーカーなどAlexaを搭載したデバイスに向かって「Alexa、えかきうたをスタート!」と話しかけるだけ。あとは歌詞に沿って要素を描いていき、最後にどんなものが描けたか、みんなで見せ合ってみましょう。同じ歌詞でも全然違うものができたり、部分的によく似ていたり。それぞれの解釈と創造力でできあがった絵は、ある意味その人の個性がよく現れたものになっているに違いありません。

    情報提供:サントリー食品インターナショナル株式会社

    (咲村珠樹)

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