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エアバスがH145ヘリコプターの新バージョン発表 2020年引き渡し開始予定

 アメリカのアトランタで、2019年3月4日から3月7日まで開催されていた、世界最大級のヘリコプター見本市「2019 ヘリ・エキスポ(HAI)」で、エアバスヘリコプターは中型ヘリコプターのベストセラー、H145の新しいバージョンを発表しました。メインローターをこれまでの4枚から5枚に変更して推力を増強。最大離陸重量を150kgアップさせて、より多くの貨物を搭載可能になりました。

  •  日本の川崎重工と西ドイツ(当時)のMBBとの共同開発で誕生した、BK117を原型とするエアバスH145。川崎重工で製造するものは「BK117 D-2」という名前で販売されています。フランスのサフラン製アリエル2Eターボシャフトエンジンを双発で装備した、一見小型ながらパワフルなヘリコプターです。4軸制御の自動操縦装置も備えており、日本でも警察などで広く用いられるほか、海外でも公的機関や民間で広く使われる中型双発ヘリコプターのベストセラー。アメリカ陸軍でもUH-72“ラコタ”として採用されるほか、ドイツ軍でも捜索救難ヘリコプターとして採用されています。




     今回発表になった5翅ローターバージョンのH145ですが、ローターブレードが1枚増えたことで推力が上がり、最大離陸重量が従来よりも150kg増えた3800kgとなりました。また、無関節ローターブレードの形状も改良され、より整備コストを低くすることができるといいます。このほかにも新型の無線システム「wACS(wireless Airborne Communication System)」を採用し、より確実かつ安全性の高い通信環境を実現しています。

     エアバス・ヘリコプターのブルーノ・エベンCEOは「これまでお客様から提供していただいた数々のフィードバックをもとに、今日ここに新しいH145をご披露できて非常に喜ばしく思います。なるべく早く市場へと送り出し、この進化した機体をお客様に届けたいと思います」と語り、これまでユーザーから寄せられた数々の情報が、さらにH145を進化させたのだと強調しています。

     この5翅メインローターをはじめとする新しい装備は、これまでのH145にも改修を加えることでアップグレード可能。新たに新機材を導入しなくても、同等の性能を確保できるようにするとのことです。

     現在、この新しいH145は欧州航空安全機関(EASA)の型式認証を受けるべく試験中。2020年の初めには型式認証が取得できる見込みとのこと。5翅メインローター仕様の新造機がユーザーに引き渡されるのは、2020年中を予定しています。

    Image:Airbus

    (咲村珠樹)

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