2019年3月5日(ヨーロッパ中央時間)、フランス海軍は空母シャルル・ド・ゴールを中心とした部隊(TF 473)が、インド太平洋地域を中心とした長期訓練「クレマンソー」のため、ツーロン基地を出港したと発表しました。近代化改修を経て初の訓練となるシャルル・ド・ゴールは、単独での訓練のほか、他国の部隊との共同訓練も行う予定です。

 近代化改修を終えた空母シャルル・ド・ゴール。カタパルトなど戦闘行動に必要な設備の改修はもちろん、パン(バゲット)を焼くオーブンの能力向上など、様々な面がアップデートされました。改修後初の長期訓練となる「クレマンソー」では、オリビエ・レバス少将指揮のもと、搭載航空機としてラファールMが20機、E-2C早期警戒機が2機、そしてヘリコプターのAS565が2機、NH90が1機、行動を共にします。

 この訓練の目的は、改修された装備を実際に使用しての習熟訓練が主になりますが、中東で続いている「テロとの戦い」への備えや、同盟諸国との「自由で開かれた海」の維持に資する戦略的パートナーシップに基づく訓練なども含まれます。現在のところ、シャルル・ド・ゴールの部隊はオーストラリア、エジプト、インドとの共同公開訓練を予定しています。

Image:フランス国防省

(咲村珠樹)