ガルフストリームが開発中の新型ビジネスジェットG600が、2019年6月17日から開幕する世界最大級のエアショウ、パリ・エアショウで実機展示を行うことになりました。6月11日(現地時間)、メーカーのガルフストリーム・エアロスペースが発表しています。
ガルフストリームG600は、これまでのガルフストリームG550の後継機として2014年に開発が発表された双発ビジネスジェット機。2016年12月17日に初飛行し、現在アメリカ連邦航空局(FAA)の型式認定審査を行なっている最中ですが、すでに試験飛行は850回近くを数え、まもなく型式認定がおりる見込みだと2019年5月20日に発表されています。
全長29.29m、全幅28.69m、最大19名が乗ることができ、最大航続距離は6500海里(1万2038km)。東京からロンドンやニューヨークまで無着陸で飛ぶことができます。最大巡航速度マッハ0.925という俊足がセールスポイントで、これまでにこのクラスにおける2地点間飛行の速度記録を11も樹立しているほど。客室部分も最大幅2.41m、最大高1.93mと大人が立って歩ける余裕があります。シートを含めた機内インテリアも、2018年の「国際ヨット&アビエーション・アワード」を受賞しています。
ガルフストリームは2018年から積極的にG600の実機を世界各地のエアショウで展示しており、ヨーロッパでは2018年7月にイギリスで開催されたパリ・エアショウと対をなす世界最大級のエアショウ、ファーンボロ・国際エアショウでお披露目されています。今回のパリ・エアショウでヨーロッパ大陸初お目見え、ということになりました。
ガルフストリームはパリ・エアショウにG600のほか、小型のG280(最大10人乗り/航続距離6667km)、G600の短胴型G550(最大19人乗り/航続距離1万2501km)、より大型のG650ER(最大19人乗り/航続距離1万3890km)を静態展示する予定。またアメリカ・パビリオンにおいては、アメリカ海軍に納入したG550ベースの次世代型傷病者移送機についても展示する予定としています。
<出典・引用>
ガルフストリーム プレスリリース
Image:Gulfstream Aerospace Corp.
(咲村珠樹)