働けど働けど、ブラックな職場で生活苦……。慢性的に疲れている人も多い世の中、出勤する前から「帰りたい」と思う人も少なくない様子。そんな疲れ切っている人たちが見たあるイラストに、圧倒的共感が集まっています。

 「働きすぎるとこの状態になる」というコメントともに、一枚の画像をツイッターに投稿したのは、ゆるく笑えるコンテンツに特化したWebメディア「オモコロ」で4コマ漫画「サボり先輩」を連載している、“地球のお魚ぽんちゃん”さん。

 その画像には、まだ部屋着のままでベッドに腰かけている女性。「家にいるのに帰りたい」という文字が女性の両隣で大きく主張しています。その女性の表情も、放心状態な感じでまるで無の境地といった状態。分かる。これホント分かる……。家の中なのに、何ならずっと家にいても「私の帰るところはどこ」っていう心境……。

 このイラストは、LINEスタンプ「サボり先輩~サボりたい人のスタンプ~」のひとつ。あまりにも共感を覚える人が多い様で、執筆時点でいいねが24.8万件、リツイートが8万回以上という様相に。リプライにも「分かる!」という声であふれかえり、「きっと心だけは出勤しているからなんだろうなあ」「帰りたいのは今のお家じゃなくて、心が安らぐあの頃のおうちなんですよね……」といった声も。ああ、それ!そうそう!!ヘドバン並みに首を思わず縦に振りまくった筆者。

 「帰りたい」と思える場所、それは自分が素の状態で落ち着いてくつろげるホームグラウンド。あたたかな家庭で育ったなら、その子ども時代の頃なのかも。「幸せを感じられていたあの頃」に帰りたい……。これって、うつ傾向の時にも実際感じるんですよね。うつ病持ちの筆者、気持ちの波に自分が負けそうなときによく「帰りたい」って布団にくるまっていますもん。

 そんな自分語りは置いといて、頑張り過ぎて心が悲鳴を上げている人がこの「家にいるのに帰りたい」状態に陥っていることは確かであると言えそうです。あたたかい我が家、という心のよりどころに帰りたい。多くの人が共感しているのは、この部分なのかもしれませんね。

<記事化協力>
地球のお魚ぽんちゃんさん(@bakanoakachan)
4コマ漫画「サボり先輩」
サボり先輩~サボりたい人のスタンプ~

(梓川みいな)