ボーイングは2019年10月1日(現地時間)、アメリカ空軍からのKC-46A空中給油機の第5ロット分、15機を総額26億ドル(約2800億円)で受注したと発表しました。今回の発注で、アメリカ空軍のKC-46Aは67機となります。

 KC-46Aペガサスは、ボーイング767をベースにした空中給油・輸送機。航空自衛隊などが運用しているKC-767をさらに改良したもので、航空自衛隊でも3機発注し、最初の機体が2019年9月17日に組み立てを開始しています。

 アメリカ空軍がKC-46Aの発注を最初に行ったのは2016年8月のこと。第1ロットとして7機、ついで第2ロット12機が発注されました。2017年1月には第3ロット15機、2018年9月に第4ロット18機がそれぞれ発注されています。

 最初のKC-46Aがアメリカ空軍に引き渡されたのは2019年1月10日。カンザス州のマッコーネル空軍基地の第22空中給油航空団(22nd ARW)に配属されました。

 ボーイングのKC-46A担当副社長兼プログラム・マネージャ、ジェイミー・バーゲス氏は「今年はKC-46にとって大きな節目の年となりました。これは空軍との偉大なるパートナーシップのなせる業です。来年以降も、空軍とともに大きな業績を成し遂げるでしょう」と、今回の第5ロット発注に際してコメントを発表しています。

 アメリカ空軍の老朽化したKC-135やKC-10の置き換えとして、ボーイングでは179機のKC-46Aを生産する計画。これからも100機以上ものKC-46Aがアメリカ空軍から発注されることになっています。

<出典・引用>
ボーイング プレスリリース
Image:USAF

(咲村珠樹)