冬になり風邪が蔓延しやすい時期。ちょっと体調がいつもと違うなと思ったときは、養生用に風邪に効きそうな食材を使って料理を作ることもあります。が、その養生用にと思って作ったアヒージョの見た目がネット民を震撼させてしまうこととなってしまったのでした。
「違う。違うんだ…
話を聞いてほしい。
風邪予防に作ったネギアヒージョ(ネギージョ)いつもはスルメイカで出汁とるんやけど、無かったから小うるめで出汁とっただけなん。
味は美味しいんで…
いや…ホンマに…
ホンマに…」
と、その見た目に対して言い訳がましいようなツイートとともに出来上がった料理の写真をツイッターに投稿したのは、地元である土佐に対する愛が深い、“土佐の国のあお”さん。
投稿された写真に写っているのは、ぶつ切りにしたネギを縦にスキレットに並べ、オイルを満たしたもの……のはずなんですが、その隙間隙間には、上を向いた状態でぶっ刺さっているだし用の小魚。イワシの小魚、よくだしが出て美味しいんですよね……。
しかし、その見た目は、まさに死んだ魚の目をした小イワシがネギの隙間からみっちりと生えているようにしか見えません……。これだけの魚の目を一つの小鍋の中にいる状態、しかも立ってみっちりしているさまは、インパクトしかありません。一部の恐怖症がある人なら絶叫するかも……?
そして案の定、その見た目に様々な感想が飛び交うことに……。海外(主にイギリス)の魚料理で有名な、魚の頭がよく見えるニシンのパイの画像、イギリス料理みたいだという感想、彼岸島の一コマ、スターゲイジパイ、ダンジョンの床から生えていそう、怖い、魚たちの断末魔の声が聞こえてきそう、などなど……。
https://twitter.com/unyauyna/status/1204661895317209088
集団で見つめられているような錯覚にも陥りそうで、思わず「こっちみんな!」と言いたくなりそうです。が、頭から突っ込んでしっぽを上にしてしまうと、頭の部分の苦みが先に出そうな感じもあるので、だしの取り方としてはあながち間違っていないのかも……?(時々頭から突っ込まれているのもいますが)
このような状態になってしまった理由を、“土佐の国のあお”さんは、寄せられた疑問などに対し、ツイートに続く形で「(粉末にしなかったのは)小魚の唐揚げが一緒に作れるかなぁって思って…」「スキレットが浅いのもあったが、ネギを並べた後だったので面倒で隙間に刺しました」と釈明。
確かに、アヒージョにした後の小魚は素揚げ状態でパリパリサクサクになりますし、油にだしも移るので、だしの素になる子イワシも美味しく食べられそうです。
そんなわけで、ネット民を震撼させたネギと小魚のアヒージョは無事に美味しくお腹の中に納まったそうです。まぁ見た目はアレですけど、ネギの栄養も油で吸収率が上がるでしょうし、その後に出来た小魚のパリパリも美味しかったそうなので、問題になるほどではないのでしょう……。
その後、残った油はネギと小魚のエキスが良く出ている旨味のある油となっていたので、こちらも有効活用。刻んだ青ネギを、醤油麹とアヒージョのオイルで漬けたネギのオイル漬けに。卵黄のしょうゆ漬けも作ってあるそうなので、朝ご飯の時に、ご飯の上に乗せて食べる予定とのこと。これは美味しいだろうな……。
まぁ見た目はともあれ、全て有効活用されて美味しくなったので、インパクトの強さと並んだ小魚たちの目力の意外な強さにはビビりつつも、全て丸く収まっているのではないでしょうか?アヒージョは好みのオイルで簡単に作れて美味しいので、皆さんもご家族を驚かさない程度に作ってみるといいかもしれませんね。
<記事化協力>
土佐の国のあおさん(@unyauyna)
(梓川みいな)